「ポケモン」懐メロにしたくない サトシ役20年・松本梨香
24日、幕張メッセで開催された「次世代ワールドホビーフェア '17 Summer」で、長年アニメ「ポケモン」シリーズで主人公・サトシの声優を務めてきた松本梨香が、この日特別ステージに集まった約1,000人の前で新曲「めざせポケモンマスター -20th Anniversary-」を歌唱。大勢の子供たちと共に歌い終えた松本はステージを降りた後、「ポケモン」や楽曲が世代を超えて愛されていることを実感していると笑顔を見せると、「自分の中に懐メロにしたくないという思いがすごくあった」と明かした。
今年映画20作目『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』が公開されるポケモンシリーズ。同日行われた「ポケんちプレゼンツ『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』スペシャルステージ」では、ゲストとして登場した松本のほか、中川翔子、ヒャダイン、あばれる君、大谷凜香らが登壇。劇場版の新作映像なども披露される中、松本の歌唱の際には集まった子供たちの口からも、20年前にアニメシリーズがスタートした時のオープニング曲「めざせポケモンマスター」のなじみぶかいフレーズが聞こえてきた。
ステージ上で「20年前と今と、わたしの中ではあまり変わっていないんですけれども、やっぱりみんなが支えてくれたからこそ、この20年を迎えることができて。感謝の気持ちでいっぱいです」と呼び掛けた松本。子供たちの歌声は彼女にもしっかりと届いていたようで、ステージを終えた後、彼女は「今の子供たちは20年前を知らないとかよく言いますけれども、ちゃんとDVDとかで好きな子は全部見ているので、マイクを向けるとみんな『めざせポケモンマスター』を歌えるんですよ」と語る。
今回歌った「めざせポケモンマスター -20th Anniversary-」は、「めざせポケモンマスター」(1997年6月28日発売)のちょうど20年後となる今年6月28日に発売する新曲。現在放送中のテレビアニメ「ポケットモンスター サン&ムーン」のOP、そして今年の劇場版の主題歌としても使用されている。松本はニッと笑いながら、「新しくリニューアルした『20th Anniversary』ですけれども、わたしの中ではずーっと20年間歌い続けて、本当に歌わないときはなかったというくらい歌ってきたものなので、あらためてオープニングになったということがうれしいです。歌自体はずっと歌ってきたので、自分の中に懐メロにしたくないという思いがすごくあったから」と話した。
また彼女は自分の代表作に「めざせポケモンマスター」があると言うと、「自分もこの楽曲に支えられて、踏ん張れる。夢を諦めずにずっと前を向いて頑張るという自分自身の応援ソングにもなっているのかなって思います」とコメント。そしてアニメシリーズ第1話のエピソードも盛り込まれた劇場版の公開を控え、今は大人になった昔からのポケモンファンに向け、「サトシとピカチュウはずっと元気で、いつでもみんなが何かあったときには戻ってこられる場所としてこれからも頑張っていこうと思っているので。ぜひ今回の20周年の映画を観てもらいたいです」とメッセージを送っていた。(編集部・井本早紀)
『劇場版ポケットモンスター キミにきめた!』は7月15日より全国公開