押切蓮介「ミスミソウ」実写化決定!トラウマ注意の傑作漫画が映画に
「ハイスコアガール」「でろでろ」などで知られる人気漫画家・押切蓮介の代表作「ミスミソウ 完全版」(双葉社)の実写映画化が正式発表された。『ライチ☆光クラブ』などの内藤瑛亮監督がメガホンを取り、撮影はすでに完了。2018年の公開を目指し、完成に向けた作業が行われている。
主人公・野咲春花(のざき・はるか)は、父親の転勤のため、2か月後の卒業式で廃校を迎える田舎の中学校に転校してくる。“部外者”である彼女を待っていたのは、クラスのリーダー的存在・小黒妙子(おぐろ・たえこ)を筆頭とする、十数人の卒業生による壮絶なイジメ。それに気付いた春花の両親は、娘を卒業まで登校させないことを決めるが、彼女に代わって、新たなイジメの標的となった佐山流美(さやま・るみ)は春花への恨みをつのらせていき、やがて取り返しのつかない悲劇を生む……。
あまりに残酷で絶望的な物語が展開する一方で、どうしても先を読まずにはいられない中毒性を持つ本作。押切ファンの間でも1、2を争う人気を獲得しており、インターネット上でトラウマ漫画が語られる際には、必ず名前が上がるほど。押切作品では初の実写化ということもあり、実写版も話題を呼びそうだ。
メガホンを取る内藤監督は、実在の事件をモチーフに、妊娠した担任教師を流産させようとする女子中学生たちを描いたデビュー作『先生を流産させる会』をはじめ、思春期の中にある少年少女を主人公としたサスペンスに定評のある人物。雪に覆われた過疎の町で繰り広げられる凄惨な復讐劇となる本作にとって、これ以上ない人選と言える。注目のキャスト情報などは後日発表される。(編集部・入倉功一)