『X-MEN』監督に同性愛ばらされた エレン・ペイジ明かす
2014年に同性愛者としてカミングアウトした映画『JUNO/ジュノ』などの女優エレン・ペイジが、2006年の映画『X-MEN:ファイナル ディシジョン』の撮影現場でブレット・ラトナー監督に同性愛者であることをばらされたことをFacebookで明かした。
当時18歳だったエレンはカミングアウトする心の準備は出来ていなかったとのこと。しかし、ラトナー監督はキャストの顔合わせのときに、ほかの女優に「こいつとセックスして同性愛者だということを気付かせてやれよ」とみんなの前で言ったという。
「わたしはまだ若く、同性愛者であることを自分自身にカミングアウトしていない状況でした。同性愛者であることはわかっていたのですが、まだ完全に理解できていないときだった。この事件が起きたときは侵害された思いでした。うつむき、一言も発せずにいた。周囲の人も何も言えなかった」とエレンはつづっている。彼女自身の思いなどはおかまいなしで、何か月も続く撮影をこのような、ひどい発言でスタートさせたラトナー監督の行動は、今では同性愛嫌悪の表れだったと気付いたとも言っている。
エレンの投稿に対し、同映画でローグを演じたアンナ・パキンは「そのコメントがされたとき、わたしもその場にいた。あなたを支持するわ」とツイートでサポートを示している。
ほぼ無名だった18歳の時には何もできなかったが、今ではハリウッドと世間の同性愛嫌悪の態度に立ち向かうために声を上げられるようになったという。自分自身を受け入れるのに苦労をしている人、弱い立場にいて、自分に正直に生きられないと感じている人たちを、セレブである自分の立場を利用して助けたいとコメントしている。
ラトナー監督に対して、ナターシャ・ヘンストリッジ、オリヴィア・マン、ジェイミー・レイ・ニューマンなど、6人の女優がこれまでにセクハラを受けたと Los Angeles Times の記事で告発している。(澤田理沙)