セクハラ撲滅へ!女優ら運動を開始
米女優メリル・ストリープやジェニファー・ローレンス、リース・ウィザースプーンのほか、プロデューサーのションダ・ライムズ、エヴァ・デュヴァネイ監督などを含めた映画関係者300人以上が集まり、職場にはびこるセクシャル・ハラスメントを撲滅させる運動を開始したことがニューヨーク・タイムズによって明らかになった。
昨年、映画『ヘイトフル・エイト』『LION/ライオン ~25年目のただいま~』などを製作総指揮した映画界の大物ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ・スキャンダルが米国で発覚。その後、エンターテインメント業界や政界などでのセクハラ疑惑がさまざまな媒体で扱われ、著名人や要人が辞任または降板に追い込まれた経緯があった。そこで、エンタメ業界や政界だけでなく、さまざまな仕事場でのセクハラ対策の見直しを訴えるために、「タイムズ・アップ(Time's Up)」運動が立ち上げられた。
タイムズ・アップはニューヨーク・タイムズ紙に「農業など華やかでない仕事に従事し、セクハラの被害を受けやすいものの、声を上げづらい人たちにも支援と配慮ができるように訴える」との広告を載せた。
さらに、職場でのセクハラや性的暴行、またはレイプの被害を受けた男女を法律で支援するために基金を設立。目標額を1,300万ドル(約14億3,000万円)に設定していたが、その目標額はすでに超えているようだ。(1ドル110円計算)
同運動では、セクハラを黙認する企業に対して罰則を科す法整備も目指していくそうだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)