『銀魂2』柳楽優弥のトッシーがさく裂!小栗旬らそろう万事屋に潜入<撮影現場レポート>
空知英秋の大ヒットコミックを基にした映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』の撮影現場が今年3月にマスコミに向けて公開され、小栗旬演じる主人公・坂田銀時が営む万事屋のセットでの撮影の様子が明らかになった。笑の絶えない撮影現場では特に、真選組副長・土方十四郎役の柳楽優弥が土方とは真逆のオタク人格“トッシー”と化した姿で新たな魅力をさく裂させていた。
この日に撮影されたのは、銀時(小栗)と彼のもとで働く志村新八(菅田将暉)、神楽(橋本環奈)の万事屋トリオと、警察組織・真選組に所属する土方が対面するシーン。今作では原作でも人気の「真選組動乱篇」が実写化されるとありファンから注目を浴びているのが、土方が身体をオタク人格に乗っ取られてしまうこと。クールにタバコをくゆらせるイメージの土方が、美少女アニメに夢中な情けない性格のトッシーになってしまうのだ。
場所は、物語の舞台であるパラレルワールドの江戸・かぶき町にある何でも屋さん「万事屋銀ちゃん」のセット内。前作にも登場した原作を再現し、細部までこだわった内装に、銀時、新八、神楽の3人が並ぶと、実写『銀魂』の世界が出来上がっていた。そんな万事屋に現れる土方は、袖のないデニムシャツに黒いパンツ、黒い革の手袋をはめ、頭にバンダナを巻いた個性的な出で立ち。柳楽は、片手でもう一方の腕を掴む原作のトッシーおなじみのポーズと「○○氏」「~~ござるよ」という独特の話し方で、土方とは対照的なトッシーらしさを爆発させていた。
この柳楽の演技に、小栗、菅田、橋本の3人はすっかりツボにはまったらしく、シーンが撮り終わるごとに笑い声が響いた。カメラを手にしたトッシーが神楽をアニメの少女キャラのコスプレをしていると思い込んで写真を撮りまくるシーンでは、台本にあったセリフにアドリブが加わり、どんどん大胆に。トッシーに成り切った柳楽は「楽しかったですよ。まさにあそこは好きなようにやってと言われていたシーンだったので。神楽ちゃん可愛いので最高でした(笑)」と楽しんで演じたようだ。トッシーの登場シーンについては、福田雄一監督が柳楽に「時間とか尺を気にしないでやりたいだけ、悔いのないようにやって」と指示したシーンもあったそうで、前作には登場しなかったトッシーの活躍を期待したい。
この日の撮影に参加した4人は前作からの続投。約1年半ぶりの『銀魂』の撮影となったが、菅田は前回の経験を経た上で挑んだ本作について「『銀魂』らしさがパワーアップしている」とアピール。橋本も、アットホームな撮影現場の雰囲気を楽しんでいることを明かしつつ、「パート1超え」の出来栄えを強調した。
また、小栗は本作ならではのギャグパートの撮影を毎回楽しんでいると語る。「この現場のコメディシーンはコントみたいなことなので、芝居とは違うなということをいつも感じながら演じています。それをみんなが理解した上で福田監督のもと面白いものを探しているというのがこの現場なので、やっぱり面白いです。さらに、すごくみんなが前向きに取り組んでいるので、そこがとても良い現場だなと思っています」(編集部・小山美咲)
映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』は8月17日公開