『プーと大人になった僕』監督がプーさん実写化した方法
ユアン・マクレガーが主演したディズニーの新作映画『プーと大人になった僕』のメガホンを取ったマーク・フォースター監督が7月末にアメリカ・ロサンゼルスでインタビューに応じ、世界中で愛されているキャラクター・プーさん実写化の裏側を明かした。
「まず、オフィスの壁にさまざまなファブリックを張り付けるところからはじめた。プー、ティガー、イーヨーというようにそれぞれのキャラクターのファブリックを複数用意した」というフォースター監督。実際のぬいぐるみを作ることからスタートし、その後、ぬいぐるみの写真を撮影し、デジタル版を作り、それから異なる照明を当てたそうだ。プーさんのセーターはキャラクターの表情よりも苦労が多く、「プーはセーターをかなりタイトに着ているので、動くとピンと張って、その表現がものすごく難しい」と説明した。
「ルックに関してぼくが目指したのは、子どもにさんざん抱っこされたようにぬいぐるみを描くことだった。その結果、さんざん使い古されたようなビンテージ感が出たと思う」と自信をのぞかせた。
インタビュー時に9歳の娘がいたフォースター監督は「娘や彼女の友達が楽しめるように心がけている。同時に僕や母も楽しめることも大事」と作品について紹介。「かつてのディズニー映画の古典は老若男女が楽しむことができた。動物たちはキュートで愛らしく優しい。僕が観て育ったディズニー映画には、いつの時代でも楽しむことができる魅力があった。この映画も、20年前でも、20年後でも楽しめるような作品を目指したつもりだ。温かな毛布や、実家での感謝祭のディナーのような居心地のいい作品にしたいと思った」と続けた。
本作は、大人になってロンドンで多忙な生活を送るクリストファー・ロビン(ユアン)が、幼いころの大親友・プーさんと再会する物語。フォースター監督こだわりのプーさんたちがとにかく可愛く、プーさんの何気ない一言が疲れた大人の心に染みる。公開は9月14日から。(編集部・海江田宗)