宮川大輔、初キスシーン後の桜井ユキの「真相」にホッ
お笑い芸人・宮川大輔が27日、新宿バルト9で行われた初主演映画『サクらんぼの恋』の初日舞台あいさつに、ヒロイン役の桜井ユキ、共演の前田公輝、佐野ひなこ、古厩智之監督と共に登壇。本作で桜井を相手に初めてのキスシーンに挑んだ宮川は「(キスの)撮影が終わって『桜井さん、どうしてる?』って(スタッフに)聞いたら『今、気分が悪くなっている』って言われて、ものすごく落ち込んだんです。今日は真相を教えてください」と桜井に詰め寄り、会場を盛り上げた。
【写真】みんな仲良し!『サクらんぼの恋』初日舞台あいさつの様子
本作は、さえない45歳の童貞男・則夫(宮川)が、大ファンだったAV女優のリナ(桜井)とピュアな恋に落ちるハートフルなラブコメディー。キスシーンはクランクインの初日に撮影したそうで、宮川は「船の上でのキスだったんですけど(役名の)リナじゃなく、もういきなり(桜井)ユキちゃんが好きになってもうて。すごい気になってたんだけどキスシーンが終わって(桜井が)1回船から降りたんですよ。『あ~あっ!』みたいに気晴らししてるところ、僕、船の上から見たんです。そんなにイヤだったのかなと思うて」と悲しげに述懐。
宮川の必死な表情に桜井は「見てたんですか? いや違うんです。キスシーンの前から船酔いで吐きそうだったんですが、キス前にえずいていると勘違いされると思って必死に我慢してて。撮影が終わった瞬間、ちょっと落ち着かせようと思って船を降りて……」とその日の経緯を説明。少しホッとした宮川は「船は貸切じゃなく一般のお客さんも乗っていて、お母さんが子供に『見たらアカン』って言ってたりして過酷な撮影でしたね」と振り返り、場内を笑わせた。
『武士道シックスティーン』『無花果の森』などを手がけ、本作のメガホンを取った古厩監督は「宮川さんはひどいことを言ったとしても、他人への優しさがある上品な人だと思っていました。そこから本作を作って行って、現場ではお二人にお任せしました。特別な演出はありません。それがよかった」と宮川と桜井をねぎらっていた。(取材・文/岸田智)
映画『サクらんぼの恋』は新宿バルト9ほか全国公開中