ウィル・スミス、新ジーニーの作り方!実写『アラジン』
多くの人が公開を待ちわびてきた映画『アラジン』が、ついに7日に日本での初日を迎える。不朽の名作アニメーションを実写映画化した本作で、世界中で愛されるキャラクター・ランプの魔人ジーニーを演じたウィル・スミスが先月の来日中に日本のウェブメディア向けの取材会に出席し、いかにして今回のジーニーを作りあげたのかを語った。
映画『アラジン』は貧しいながらも清い心を持つ青年・アラジン(メナ・マスード)と自由を願う王女ジャスミン(ナオミ・スコット)のラブロマンス、そして3つの願いを叶えてくれる魔人ジーニー(ウィル)が宿る魔法のランプをめぐる冒険を描いたファンタジー。製作が発表されて以来、多くのファンがその動向を気にしてきたが、最も注目されたのが、アニメ版では名優ロビン・ウィリアムズが声を担当していたジーニーの“ウィル・スミス版”だった。
「世界中のみんなが愛した『ロビン・ウィリアムズのジーニー』があったから、最初にオファーを受けた時は少しナーバスになった」というウィル。「人々が愛着を持っているキャラクターを僕がやって、それを崩してしまう、壊してしまうのは怒りの対象となってしまう」と続け、「だからロビンのジーニーに対するオマージュとリスペクトを捧げるということと、自分自身の新しいジーニー像を作りあげるという両方のことをしたかった」と今回の役づくりについて説明した。
ではウィル・スミスによる「新しいジーニー」とはなんなのだろうか。オファーを受けたウィルは映画への出演を決めることよりも先に音楽スタジオに入り、誰もが知るジーニーの名曲「フレンド・ライク・ミー」にアレンジを加えてみたという。
「スタジオに入っていろいろと探っている時のことだ。オールドスクールのヒップホップの曲、ハニードリッパーズの『インピーチ・ザ・プレジデント(原題)/ IMPEACH THE PRESIDENT』のドラムスを入れた瞬間、僕が何をしたいのかが明確に見えたんだ。ドラムスを入れて少し歌ってみたら、これこそが僕のやりたいジーニーだと発見したんだよ」
自ら携帯を取り出して曲をかけ「これが『インピーチ・ザ・プレジデント』だよ」と記者たちに紹介するほど、自分の「フレンド・ライク・ミー」ができあがった時のことはウィルにとって特別な瞬間だったのだろう。
「僕のジーニーを作りだすのには音楽が一番の助けになるとわかっていた。音楽を考えていった時に自分の中でジーニーというキャラクターがいきいきと頭の中に浮かんできたんだ」と話し、「ジーニーはランプの中に長い時間閉じ込められていたから、そこから出たら思いっきりパーティーもしたいだろうし、ドレスアップもしたいだろうしと考えてキャラクターの特徴をつかんでいった」というウィルのジーニーが、多くの観客を魔法でつつみこんでくれることだろう。(編集部・海江田宗)