上白石萌音、悪口言いすぎで湿疹 リミッター外した『スタートアップ・ガールズ』公開
女優の上白石萌音と山崎紘菜が7日、都内で行われた映画『スタートアップ・ガールズ』の公開記念舞台あいさつに出席。初共演、W主演で挑んだ本作の撮影秘話を明かした。この日は上白石と山崎のほか、挿入歌である「スリープ(Covered by XAI)」を歌うXAI、本作のメガホンをとった池田千尋監督も登壇した。
大学生にしてITと医療分野での起業を目指す自由人・小松光(上白石)と、大企業に勤め起業家への投資をする安定志向のOL・南堀希(山崎)という正反対の2人が、ぶつかり合いながらもビジネスパートナーとして絆を深めていくさまを描く本作。山崎との初共演を振り返った上白石は「なんて尊い日々だったんだろうって思うんです」と切り出し、「紘菜ちゃんとは9年くらいの付き合い。中学の頃から知っているんですけど、その頃からいいお姉ちゃんでいてくれた。大好きなんです。こんな機会をもらえて本当に感謝です」と感慨深げに胸中を明かす。
それだけに、2人がお互いの感情をぶつけ合うシーンでは「いかに限界を超えられるか。それを心のスローガンにして頑張っていました」といい、「普段とても省エネな生活をしていて怒ったり怒鳴ったりしないんですけど、人に汚い言葉を使うシーンになると、監督がもっと汚くやれって。そんなシーンをやっていたら、お風呂に入った時にぶわあって湿疹が出て、人に悪口を言うとこんなことになるんだって」と驚かされたという。
山崎はそんな上白石の爆発する感情を受け止める役どころ。「常に全部受けるお芝居。受けるほうも大変だった」といい、「(あるシーンでは)現場で泣きすぎるくらい泣いちゃって。溜まりすぎていんだなって」と回顧。一方で、「光(上白石)がパワフルにやってくればくるほど、エネルギーをもらえた。萌音ちゃんに感謝です」と満面の笑み。その言葉に笑顔で応えた上白石は「新鮮でした。わたしこんなに怒鳴れるんだって。怒ろうと思えば怒れるんだって。アトラクションにずっと乗っている感じでした。行きつく暇のない日々。でも、自分のリミッターを外して見えた景色のすばらしさを知ることができた素敵な10日間でした」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『スタートアップ・ガールズ』はTOHOシネマズ日比谷ほかにて公開中