『ムーラン』日本版主題歌は城南海!大河劇中歌を担当した実力派
ディズニー実写版『ムーラン』(5月22日公開)の日本版主題歌「リフレクション」を、歌手の城南海(きずき・みなみ)が担当することが明らかになった。NHK大河ドラマ「西郷どん」の劇中歌と大河紀行テーマを担当した実力派で、洋画の主題歌は今回が初となる。あわせて、城の歌声を収めたミュージックビデオも公開された。
『ムーラン』は、愛する父親に代わり、少年にふんして戦争に参加する少女ムーランの姿を描く冒険譚。アニメーション版の主題歌でもある「リフレクション」は、歌手のクリスティーナ・アギレラがムーランの心情と葛藤を歌い上げたバラードで、実写版でもクリスティーナが歌唱している。
日本版主題歌を担当する城は、鹿児島県奄美大島出身で、奄美民謡「シマ唄」をルーツに持つアーティスト。2009年にデビューして以降、NHKドラマ「八日目の蝉」や、BSプレミアム時代劇「薄桜記」などの主題歌を担当。テレビ東京の番組「THEカラオケ★バトル」では初の10回優勝を成し遂げるなど、圧巻の歌唱力が評価されている。
ディズニー映画の主題歌に抜てきされた城は「夢が叶って本当に嬉しかった!」と喜びのコメント。「ふるさとから出てきて、東京に住んで十数年。なかなか自分らしくいられない時や、本当の自分ってなんだろう、と考えることがすごくあった。そんな自分と歌詞を重ね合わせながら、ムーランの姿も重ねて歌いました」と楽曲に込めた思いを語る。
日本版の訳詞も担当した城は、歌詞が自然になるように英語版の母音を意識するなど、細かい部分までこだわり抜いた。歌詞制作について「私らしい訳詞にしたいなぁと最初に思いました。月を見上げるのが好きなのですが、月は光と闇の狭間にあるので、表と裏、“本当の自分”と“偽りの自分”というものを月にも感じて、歌詞のはじまりは月から景色を描いていきました。ムーランの思いを、ムーランになりきって書きましたが、“私を生きる”というワードがポイントです。ムーランの願いを書きました」と振り返っている。
クリスティーナの歌を聞き、「すごくパワフルでアニメーション版よりもパワーアップしていて、今回の実写版『ムーラン』にぴったりだと思いました。“私も負けないぞ!”と思いました!」と意気込む城。配給のウォルト・ディズニー・ジャパンも「『リフレクション』は“本当の自分でありたい”というメッセージが込められた歌。一つ一つの言葉を丁寧に伝えることができるアーティストである城さんは、圧倒的歌唱力と幅広い層への親しみやすさを持ち合わせており、全国にリフレクション旋風を巻き起こしてくれるはず!」と期待を寄せている。(編集部・倉本拓弥)