『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』劇場版の新ビジュアル!石立太一監督コメントも
4月24日公開の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』から、ヴァイオレットの姿を描いた美しい新ビジュアルが公開された。
2018年にテレビアニメ版が放送された『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、戦争で両手を失った少女ヴァイオレットが、手紙の代筆業を通じてさまざまな依頼主の人生に触れていくさまを描いた作品。今回の完全新作劇場版では、上官ギルベルトのことが忘れられないヴァイオレットのもとにユリスという少年からの依頼が舞い込み、郵便社の倉庫で一通の宛先不明の手紙が見つかったことから物語が動き出す。
このたび公開されたキービジュアル第2弾には、海辺と思われる場所で青い傘を手にこちらを振り返るヴァイオレットの姿が。石立太一監督はヴァイオレットの生涯を描き切ることを目標としつつ、脚本の吉田玲子とは「人間としてのギルベルトも描きたい」と話したそう。今回の劇場版では何よりも「妥協しないこと」にこだわったといい、「今、京都アニメーションとしてできることを最大限、努めて制作しております」とコメントを寄せた。
また、テレビシリーズの再放送も決定しており、ABCテレビでは4月1日より毎週水曜26時11分~、TOKYO MXでは4月1日より毎週水曜24時~(初回は25時35分~)、BS11では4月2日より毎週木曜24時~放送される。(編集部・吉田唯)
石立太一監督コメント全文
──まず最初に、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の話を聞いた時、どう思われましたか? その上で、この『劇場版』で目指したことは何ですか?
最初は、「どうしよう。何か描くことができるのか?」と思いました。その上で、ヴァイオレット・エヴァーガーデンという女性の生涯を描き切ること、それを目指すべきではないかと至りました。
そこからさらに、脚本の吉田玲子さんとは、人間としてのギルベルトも描きたい、というお話をさせていただきました。
──監督が最もこだわったこと、大変だったところはありますか?
まさに「妥協しないこと」にこだわりました。大変だったのは、「レイアウト」という行程のチェックが大変でした。
──特にどんなところを観て欲しいですか?
世界に息づく人々、生活、自然、全てです。
全部が届いて、もし受け取っていただけたら幸せだな。と思っております。
原作やTVアニメを観ていない人、『劇場版』で初めてヴァイオレットに触れる方々にも、届くといいなと思います。そういった方々にも楽しめるように作れていると良いなと思います。
──『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』シリーズは日本国内のみならず、海外からも非常に人気が高い作品ですが、その要因は何だと思われますか。
「愛してる」というありきたりですが普遍的なテーマを、先入観なしで向き合おうとする主人公のヴァイオレット。その真っ白な彼女を通して、観た方が赤ちゃんだった頃の自分から、今に至るまで感じてきた「愛」ということへの追体験、それに付随する感情、思考を思い起こされるからでしょうか。そのことに国籍は関係ないと思いますので。
──最後に、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を待ち望んでいる全世界の皆様へ、メッセージをお願いします。
今、京都アニメーションとしてできることを最大限、努めて制作しております。
ヴァイオレットの「あいしてる」の帰結点を皆さんに観ていただくことができたら、ヴァイオレットの「あいしてる」が皆さんの、皆さんへの「あいしてる」になることができたら。
本当に幸せだな。と思います。