『デッド・ドント・ダイ』ティルダ・スウィントンが演じる変人キャラって?
6月5日から全国公開される、ジム・ジャームッシュ監督初のゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』に出演するティルダ・スウィントンが、日本刀でゾンビをなぎ倒す謎の葬儀屋主人ゼルダ役について語る特別動画が公開された。
『デッド・ドント・ダイ』は、アメリカの田舎町で、ある日いきなりゾンビ騒動に見舞われた住人たちを、オフビートな笑いを交えて描くコメディー風味のゾンビ映画。ティルダが演じる葬儀屋ゼルダ・ウィンストンは、常に薄ら笑いを浮かべ、ド派手なメイクで死体を彩りながら、仕事後には空手着に袖を通して剣の修行に勤しむ、浮世離れしたキャラクターだ。
『ドクター・ストレンジ』のエンシェント・ワンや、『コンスタンティン』のガブリエルなど、人間を超越した神々しいキャラクターをものにしてきたティルダは、これまで以上に謎だらけのゼルダ役を「少し風変わりな人はどこにもいる、それがゼルダよ。謎めいていてそこがいいの」とお気に入りの様子。劇中では見事な剣さばきも披露しており、今回の役どころを“サムライ・マスター”と表現している。
「ジャームッシュ監督の作品になら、たとえ部屋の隅にたまったホコリの映画でも喜んで出演する」というほどジャームッシュ監督への厚い信頼を寄せるティルダは、気高い吸血鬼を演じた『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(2013)の制作中、ジャームッシュ監督にゾンビ映画を撮るというアイデアを伝えた張本人だという。本作の誕生にも深くかかわっている彼女にジャームッシュ監督が与えたセルダ役は、劇中でどんな活躍を見せるのか。
本作には、ジャームッシュ監督と3度目のタッグとなるビル・マーレイと『パターソン』のアダム・ドライヴァーが、どこか気の抜けた警官コンビ役で出演。クロエ・セヴィニー、スティーヴ・ブシェミ、トム・ウェイツ、セレーナ・ゴメス、ダニー・グローヴァー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、さらにミュージシャンのイギー・ポップや公私ともに長年のパートナーであるサラ・ドライバーなど、ジャームッシュ監督とゆかりの深い面々も参戦している。(編集部・入倉功一)