ハリウッド実写版『君の名は。』は「とてもアメリカ的な映画」に!
新海誠監督のアニメーション映画『君の名は。』のハリウッド実写版でメガホンを取るのは、『ミナリ』で作品賞、監督賞、脚本賞をはじめ第93回アカデミー賞6部門ノミネートを果たした俊英リー・アイザック・チョン監督だ。チョン監督がインタビューに応じ、同作にどうアプローチしようとしているのか、進捗とともに語った。
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『君の名は。』のハリウッド実写化が発表されたのは2017年のこと。米パラマウント・ピクチャーズと『スター・ウォーズ』シリーズを手掛けたJ・J・エイブラムスの制作会社バッド・ロボットが実写映画化権を獲得し、脚本は『メッセージ』のエリック・ハイセラーが執筆することになった。2019年には監督に『(500)日のサマー』や『アメイジング・スパイダーマン』のマーク・ウェブが就任したと発表されが、離脱。昨年9月にリー・アイザック・チョンが新たな監督に決まり、彼が脚本のリライトも行うことが明らかになっていた。
チョン監督は「今も脚本に取り組んでいる段階なのですが、東宝にはとてもアメリカ的な映画にしてほしいと頼まれています。なので、完全にアメリカに根差したものにして、そこでストーリーを見つけようとしています」とアプローチ法についてコメント。「新海監督のように、わたしも田舎で育ちました。わたしは農場で育った少年で、都会に行くことを夢見ていたんです。それがこの映画を観た時に、心に響いたことでした。素晴らしい映画だと思うので、監督ができて光栄に思いますし、日本の観客の皆さんがわたしに我慢してくださって、また(出来た作品を)許してくださればと思っています」とちゃめっ気たっぷりに語ると、「わたしも全力を尽くしますので」と意気込んだ。
『ミナリ』に続いてブラッド・ピットの制作会社プランBと組み、新作ロマンス映画の企画も抱えているチョン監督。新型コロナウイルスで難しい時期であるとしながらも、ハリウッド実写版『君の名は。』を次回作にできるよう頑張っているところだとも語っていた。(編集部・市川遥)
映画『ミナリ』は公開中