岡田准一「芸能界に弟子が増えた」 アクションで共演者を圧倒
俳優の岡田准一が26日、都内で行われた映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(6月18日公開)の公開直前プレミアイベントに登壇し、世界基準のアクションに自信を見せた。この日は、木村文乃、堤真一、安藤政信、山本美月、江口カン監督も来場した。
本作は、南勝久の人気コミックを原作にしたアクション映画の続編。伝説の殺し屋ファブル(岡田)は、一年間誰も殺さずに普通に暮らせというボス(佐藤浩市)の命を受け、佐藤アキラの偽名を使い相棒ヨウコ(木村文乃)と平穏な日々を送っていた。しかし、NPO団体の代表・宇津帆(堤真一)との出会いにより、戦いを余儀なくされる。
岡田は、「2作目ということで、僕らは1作を超えなければいけないという裏テーマのミッションを掲げながら撮影に臨みました。アクションもストーリーも笑いもパワーアップした作品に仕上がっていると思います」と自信の表情。
とりわけ、カーアクションについては思い入れが強く、「以前、堤さんと共演させていただいた作品でカーアクションをやらせてもらったんですけど、道路交通法があって、なかなかできないことが多く、CGでトラックの上で戦った」と紹介しつつ、「そのリベンジで、道路交通法は素晴らしいですけど、今回はその網をくぐったと言うと怒られるので、言い方が難しいですね……」と迷いながらも、「いろいろチャレンジしたかったことが立体駐車場という私有地内だからできた」と満足そうにコメント。MCから「激しいアクションとコンプライアンスの遵守を両立させた」とフォローされると、「そうですね」と大いに同意した。
アクション俳優としての地位を確立した岡田は、今作でもアクションの振付や指導、構成などを作るファイトコレオグラファーを担っており、「熱意が伝染して、本当に面白いものを信頼しあいながら目指して行けた」とスタッフ・キャストに感謝を示した。
前作に続いて岡田と共演する木村は、「3か月くらい前から練習を始めたんですけど、岡田さんは1個課題をクリアすると、2つくらい新しい課題をくれてしまうので、どんどん自分で自分の首を絞めちゃうような感じでした」と苦笑い。一方、「手が覚えられず固まったときに、『アクションもお芝居だよ、対話だよ』と教えてくれた」そうで、「ただの殴る蹴るじゃないということは岡田さんが初めて教えてくださって、そこからアクションが楽しくなりました」と喜ぶ姿もあった。
続編から登場する凄腕の殺し屋役の安藤も「岡田のアクションはマジですごい。最初は、なんで(岡田に)指導されなければいけないんだという気持ちでいたけど、岡田の動きやアクションの考え方、哲学みたいなものを見て、すぐに『弟子にしてください。道場通いたいです』と伝えました」と告白。「師匠」とも呼ばれた岡田は、「最近、芸能界に弟子が増えました」と笑っていた。(錦怜那)