さえないオヤジがチンピラにブチ切れ!『Mr.ノーバディ』1対5の壮絶バスファイトシーン
一人称視点アクション『ハードコア』のイリヤ・ナイシュラー監督と、『ジョン・ウィック』シリーズの脚本家デレク・コルスタッドがタッグを組み、さえない中年男の覚醒を描くハードボイルドアクション『Mr.ノーバディ』の本編映像が公開。バスの車内で狼藉を働く5人のチンピラを相手に、中年オヤジがたった一人で鉄拳制裁を与える、壮絶なファイトシーンの一部が明らかになった。
本作の主人公ハッチは、家庭にも職場にも居場所がない、“何者でもないただの男”。ある日、自宅に押し入った強盗に反撃もせず取り逃したハッチは、家族に失望され、隣人からもバカにされ、鬱憤は頂点に。そこから、ある出来事をきっかけに、彼の隠された過去が目を覚ます。
公開された映像は、覚醒したハッチが、公共のバス車内で乗客に迷惑をかけるチンピラどもに、ケンカを売る場面。ハッチの手には拳銃が握られているが、何を思ったか弾を全て抜き取り「お前らをブチのめす」と宣言。中年オヤジの啖呵に思わず吹き出すチンピラたちだが、そこから、文字通り血みどろのファイトが繰り広げられる。
このシーンについて、『ジョン・ウィック』『アトミック・ブロンド』の監督で、本作にプロデューサーとして参加したデヴィッド・リーチは、「ハッチは少し錆びついているが、変身は直感的で容赦なく、かなり衝撃的だ。この瞬間、ハッチはアドレナリンを放出して自信を取り戻し、映画の残りの部分でその自信を応用するのを見ることができる」と解説する。その言葉の通り、この場面は、先に続くバトルのほんの幕開け。ここからノンストップで、周囲にナメられていた男の壮絶なファイトが描かれる。
2年にわたるトレーニングでハッチ役に備えたのは、「ベター・コール・ソウル」などのボブ・オデンカーク。『アイアン・フィスト』シリーズなどのRZAのほか、マイケル・アイアンサイド、クリストファー・ロイドらシブい実力派たちが脇を固める。(編集部・入倉功一)
映画『Mr.ノーバディ』は6月11日全国公開