ピクサー『あの夏のルカ』英語版、声優陣が豪華!人気子役が競演
ディズニー&ピクサー最新作『あの夏のルカ』のオリジナル英語版には、子役として名をはせた『ルーム』『ワンダー 君は太陽』のジェイコブ・トレンブレイや『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』『シャザム!』のジャック・ディラン・グレイザーら豪華キャストが集結している。プロデューサーのアンドレア・ウォーレンがインタビューに応じ、収録秘話を明かした。
人間と交わってはいけないというおきてを破り、イタリアの港町ポルト・ロッソでひと夏を過ごすことにしたシー・モンスターの少年ルカとアルベルトの友情を描いた本作。ルカとアルベルト、そして彼らと友達になる人間の少女ジュリアという3人のメインの役にぴったり合うキャストを見つけるため、合計1,200人以上の子供たちをオーディションしたという。そうしてシャイだけど好奇心旺盛なルカ役にジェイコブ、大胆不敵なアルベルト役にジャック、エネルギーに満ちたジュリア役に新人のエマ・バーマンが決まった。
ウォーレンは「ジェイコブは、ルカという役に自然な好奇心を持ち込んでくれたと思う。彼はとても正直で情熱的で、心に炎を持っている。そういうところが、ルカそのものだった。ジャックはエネルギーの塊で、生命力でいっぱい。とても才能ある俳優でもあるから、アルベルトの優しさ、傷つきやすい隠れた一面も描写できたの。そしてエマは“喜び”そのもので、激しいジュリアにただただぴったりだった」と3人のキャスティングに満足げ。新型コロナウイルス感染拡大の影響でリモートでの収録となったといい、「エマ、ジェイコブとは少し、対面でも仕事をすることができたけど、ジャックはほとんどを彼の母親のクローゼットで収録することになったの」と笑って振り返った。
彼らは即興での演技にも喜んで応じ、それがキャラクターに楽しさを与えてくれたとウォーレンは語る。「わたしたちは『このセリフをどうやって言う?』と彼らに聞いて、本当の子供たちがどう言うのかを学んでそれを取り入れたりした。セリフをかんじゃっても、逆にそれが自然だったりしてね。本当に素晴らしいキャストに恵まれたわ」。ルカの母役はマーヤ・ルドルフ、ルカの父役はジム・ガフィガン、ウーゴおじさん役はサシャ・バロン・コーエンとシー・モンスター陣には人気コメディアンが集っている。
ちなみに、日本語吹き替え版のルカ役は阿部カノン(ミュージカル「キンキーブーツ」)、アルベルト役は池田優斗(大河ドラマ「麒麟がくる」)、ジュリア役は福島香々が務めた。監督のエンリコ・カサローザは「日本の吹き替え版の予告も観たけれど、素晴らしいキャスティングだと思ったよ。彼らはジュリアのエネルギー、ルカのシャイでちょっと怯えた感じ、早口でトラブルメイカーのアルベルトを見事につかんでいた」と絶賛していた。(編集部・市川遥)
映画『あの夏のルカ』は6月18日よりディズニープラスにて見放題で独占配信開始