日本人捕虜集団脱走事件に迫る、『カウラは忘れない』公開日決定&予告編公開
瀬戸内海放送発ドキュメンタリー映画第2弾『カウラは忘れない』の公開日が8月7日に決定し、予告編と本ビジュアルも公開された。全国公開に先駆けて、瀬戸内海放送の地元、岡山シネマ・クレールでは7月2日から、香川ソレイユ・2では7月9日から先行上映される。
本作は、太平洋戦争中の1944年、オーストラリア東部の田舎町カウラにあった第十二捕虜収容所で起きた、日本人捕虜の集団脱走事件に迫るドキュメンタリー。太平洋戦争でのしょく罪と和解に生涯を捧げた永瀬隆さんを追ったドキュメンタリー、『クワイ河に虹をかけた男』の満田康弘が監督を務める。
公開された予告編と場面写真には、当時を撮影した生々しい有刺鉄線や収容所の白黒写真のほか、現在のカウラの様子も映し出される。また、事件の生存者たちが語るエピソードでは、軍隊で「捕虜になったら死ね」と教わった彼らが、死ぬ決心をしながらも生きたいと願った正直な心情が明かされる。(今井優)