『ブラック・ウィドウ』スカーレット・ヨハンソン、スタントなしの過酷アクションに挑んだ理由!
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作となる映画『ブラック・ウィドウ』で、タイトルロールのブラック・ウィドウを演じるスカーレット・ヨハンソン。本作ではスカーレット自身がスタントなしで過酷なアクションシーンの撮影に挑んだことを明らかになった。
本作は、『アベンジャーズ』シリーズなどで活躍する孤独な暗殺者ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ(スカーレット)の活躍を描くアクション映画。なぜ彼女はアベンジャーズというヒーローになったのか? なぜ衝撃の決断にいたったのか? 本作では、謎に包まれていたブラック・ウィドウの過去に隠された陰謀をめぐる物語が展開する。
マーベル作品といえば、息つく暇もない迫力満点のアクションシーンが見どころとなっており、本作でもブラック・ウィドウ史上初の空中アクションシーンが登場するなど、その例に漏れない。一般的にアクションシーンなどの撮影では、俳優自身ではなくスタントマン/スタントウーマンが演じることが通例だが、スカーレットはスタントなしのアクションに挑戦することにこだわったという。
スタントなしで演じる俳優の筆頭といえば『ミッション・インポッシブル』シリーズなどのトム・クルーズが有名だが、スカーレットがアクションにこだわった理由も、トムと同じく“顔が見えるアクション”を追求したからだった。トムは顔が見えるシーンにおけるアクションはすべて自分で行うことが知られているが、ヨハンソンも顔の表情が見えることで、よりブラック・ウィドウのキャラクター性が伝わると考えたという。空中戦という迫力満点の壮大なアクションシーンでも自らスカイダイビングに挑戦し撮影に臨んでいる。
そのためにトレーニングを強化し、筋肉をつけて撮影に臨んだヨハンソンは「自分が実演することで、動きやカメラワーク、感情面を正確に捉えることができる。だから、スカイダイビングするときの感覚を知っておくことは、撮影に役に立つこと。スカイダイビングの撮影は私が想像していたよりも、大変でハードだった」と明かす。
トレーニングには、オリンピック競技の一つでもある、バーベルを持ち上げるウエートリフティングをはじめ、ジャンプやスキップを取り入れたキックボクシングや空手などの激しい運動を行った。徹底的に体を鍛え上げたヨハンソンは「トレーニングに関しては、幸運なことに今までも継続して行っていたから全然苦ではなかった。それに私は、10年間ずっとこのキャラクターを続けてきたことが、まるで本作に向かって積み重ねてきたかのように感じている。今は前ほど若くはないし痛みも多く長く感じるけど、10年前の私よりも、今の私の方がいろいろなことができる状態にあると確実に手ごたえを掴んでいる」とキャラクターへの愛とアクションへの自信を見せた。(編集部・大内啓輔)
映画『ブラック・ウィドウ』は7月8日より劇場公開、7月9日よりディズニープラス プレミア アクセス公開(追加支払いが必要)