金ロー『もののけ姫』声優を振り返り!歴史的ヒット作を彩った豪華な顔ぶれ
宮崎駿監督のアニメーション映画『もののけ姫』(1997)が今夜(13日よる9時~11時44分)日本テレビ系金曜ロードショー枠でノーカットで放送される。放送を前に、本作を彩った豪華声優陣を振り返る。
宮崎駿監督の5年ぶりのオリジナル作品、スタジオジブリの長編第11作となる本作は、北の果てに住む一族の青年アシタカを軸に展開する物語。“タタリ神”という怪物に姿を変えたイノシシに矢を放ち、死の呪いを受けたアシタカは、呪いを絶つ方法を探す旅へ。道中、森の中で山犬に育てられた不思議な少女サンと出会い、すべての生命を司るシシ神の住む“シシ神の森”を経て、製鉄場“タタラ場”にたどりつく。
アシタカに俳優、声優の松田洋治。ジブリ作品では『風の谷のナウシカ』でアスベル役を担当。今年は6月公開の映画『キャラクター』に出演し、主人公の漫画家(菅田将暉)が目撃した一家4人殺害事件の犯人であることを自供する謎の男を演じた。石田ゆり子が、犬神に育てられた少女サン、エミシ一族のカヤという一人二役に。ジブリ作品では『平成狸合戦ぽんぽこ』『コクリコ坂から』などにも参加。『真救世主伝説 北斗の拳』シリーズではユリアの声を担当している。
“タタラ場”を束ね、女性や病人など世間から蔑まれる人々をサポートするエボシ御前に田中裕子。アシタカが道中で出会う謎の男・ジコ坊に小林薫、犬神に襲われる甲六に西村まさ彦(当時は西村雅彦)。その妻でタタラ場で働くタフなトキに『風の谷のナウシカ』でナウシカを演じた島本須美。エボシ御前に仕えるゴンザに上條恒彦、山犬に渡辺哲。サンを育てた犬神・モロの君に『ハウルの動く城』の荒地の魔女役でも知られる美輪明宏。タタリ神を佐藤允さん、村の巫女・ヒイさまを森光子さん、乙事主を森繁久彌さんが担当した。
スタジオジブリの公式サイトによると本作は、流行らない時代劇、製作費が従来の倍の20億円、ライバル作品に『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997年7月12日公開)があったことから、企画そのものが冒険だったという。しかし、結果的には公開当時、日本映画の興行収入記録を塗り替える大ヒット。1999年には全米で英語吹替版が劇場公開され多くのメディアが絶賛。2000年にフランスで好成績を収め、ヨーロッパや南米などでも順次上映された。
金曜ロードショー枠では8月13日から3週連続でジブリ作品を放送。20日(よる9時~10時54分)に『猫の恩返し』(2002)、27日(よる9時~11時34分)に『風立ちぬ』(2013)を放送する。(編集部・石井百合子)