皆川純子、テニプリ3DCGアニメ化に「許斐先生は斜め上を行く」
声優の皆川純子が21日、都内で行われた『リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』完成披露試写会に来場し、本作が3DCGアニメーションとして制作されたことに「許斐先生は斜め上を行くな」と感心した様子を見せた。この日は原作者であり、本作の製作総指揮を担当した許斐剛、神志那弘志監督、そして本作の公式応援団に就任したお笑いトリオ・四千頭身(都築拓紀、後藤拓実、石橋遼大)も来場した。
本作は、許斐の人気コミック「テニスの王子様」「新テニスの王子様」が原作の3DCG劇場アニメーション。主人公の越前リョーマ(声:皆川)がアメリカに渡り、ひょんなことから父・越前南次郎がテニスプレイヤーとして活躍した時代にタイムスリップするさまを描き出す。
映画を鑑賞したばかりの観客の前に立った皆川が「みんな楽しかった?」と問いかけると、会場からは大きな拍手がわき起こった。本作がテニプリシリーズ初の3DCG劇場作品となったことについて、「新しくアニメを作る時に2Dということも考えましたが、新しい世代の人にもテニプリを知ってもらうためには、原点に返ってリョーマのカッコ良さをお伝えしたくて。すべて新しく3DCGでやりました」と明かした許斐は、「本当はリョーマというのもなく、ひとりのテニス少年が繰り出す冒険アドベンチャーみたいに観てもらいたいと思ったんですが、それは止められました」と笑う。
それを聞いた皆川は「やっぱり先生は斜め上を行くなと思いました」と感心した様子を見せると、「わたしも2Dアニメには20年間慣れ親しんだし、ファンの皆さんもそうだと思うので、一瞬、今3Dにしなくてもと思ってしまったんです。でも先生が製作総指揮をするということは、そりゃ今までと同じことはしないな。それが3DCGという形だったんだなと思ったら妙に納得しました」と付け加えた。
この日はサプライズとして、エンドロールの後にテニプリの名曲を存分に楽しめる特別ライブメドレー「シアター☆テニフェスpetit!」が上映されることが発表された。さらに、もうひとつのサプライズとして、ゲストにお笑いトリオの四千頭身が来場。特に都築は無類のテニプリファンだったようで、テニプリ愛をせつせつと訴えかけた3人は、許斐らに「応援団に就任させてください」と直談判する一幕も。
その言葉に許斐は「実はテレビで、彼らがテニプリ好きだという話をしていたのを見たんで、(無類のテニプリ好きだというのは)知っていたんです。だから今回、実はわたしの方からワタナベエンターテインメントに連絡して、彼らを応援団長にしてもらえないかとお願いしたんです」と直々のオファーだったことを告白。都築も「好きな漫画に直接関わらせていただくのは初めてなんですけど、(公式応援団の)オファーを受けたからには、頑張ってPRしていきたいと思います」と決意を語った。(取材・文:壬生智裕)
映画『リョーマ! The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』は9月3日より公開