名優マイケル・ケイン、引退報道を自ら否定
映画『ダークナイト』3部作の執事アルフレッド役などでおなじみの名優マイケル・ケインが、自身の俳優引退報道を否定した。ケインは、現地時間15日に出演したBBCのラジオ番組「Kermode and Mayo's Film Review」内で、引退を示唆する発言をしたとして、引退報道が持ち上がっていた。
ラジオ番組内でマイケルは、引退した老作家を演じた新作コメディー『ベスト・セラーズ(原題) / Best Sellers』について語るなかで、「面白いことに、これが私にとって最後の役になりました。2年間も仕事をしていなかったし、背骨の問題が足に影響していて、まともに歩けないのでね」と発言。ホストから、これが最後の作品になるのかと尋ねられると「そうなるでしょうね。この2年、オファーはきていないし、誰も私がやりたい映画を作っていない。それに私は88歳でもありますから。88歳の男が主演の脚本なんて、そうそう出てくるものでもないのでね」と返答した。
しかしケインは、代理人を通じて声明を発表。「引退に関して。映画作りのため50年以上も朝の6時起きを続けてきました。そして、目覚まし時計を手放すつもりはありません!」としており、Twitterにも17日に「私はまだ引退していませんし、それを知っている方は多くない」と投稿。引退を否定した。
Varietyによると、ケインは実際、現在2本の脚本を今後のプロジェクトとして検討中だという。また、『ダークナイト』をはじめ数多くの作品に出演してきたクリストファー・ノーラン監督は、「原爆の父」として知られる米物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材とした新作を準備中で、ノーラン監督がケインの役を用意していれば、再びタッグを組む日が来るかもしれない。(編集部・入倉功一)