よしながふみ「大奥」NHKで新たにドラマ化!3代将軍・家光編から大政奉還まで描く
よしながふみの人気コミック「大奥」がNHKの「ドラマ10」で新たにドラマ化されることが決定した。2023年1月よりNHK総合にて放送開始となる。
「大奥」は、3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還にいたるまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いてセンセーションを巻き起こした人気コミック。ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を大胆な世界観で鮮やかに描いた。脚本を手掛けるのは、ドラマ「JIN -仁-」や連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」などの森下佳子。
原作は昨年2月に全19巻で完結。これまで映画やドラマ化もされて話題を呼んだが、大政奉還までを映像化するのは今回のドラマが初となる。江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代、赤面疱瘡と呼ばれる奇妙な病が日本中に広がる。この病は若い男子にのみ感染し、数日で死に至る恐ろしい病だった。対処法も治療法も発見されず、結果として男子の人口は女子の1/4にまで激減し、日本の社会構造は激変。男子は希少な種馬として育てられ、女子はかつての男子の代わりとして労働力の担い手となり、あらゆる家業が女から女へと受け継がれるようになる。江戸城でも3代将軍家光以降、将軍職は女子へと引き継がれ、大奥は将軍の威光の証であるがごとく希少な男子を囲い、俗に美男3千人などと称される男の世界が築かれていく。
ドラマでは「3代 徳川家光 × 万里小路有功 編」「5代 徳川綱吉 × 右衛門佐 編」「8代 徳川吉宗 × 水野祐之進 編」を経て、大政奉還までの物語が描かれる。各将軍編に登場する主要キャストは9月から発表される予定となっている。(編集部・大内啓輔)