唐田えりか「お帰り!」の声援に涙 3年ぶり主演作で久々公の場
女優の唐田えりかが26日、都内で行われた映画『の方へ、流れる』の初日舞台あいさつに登壇。俳優・東出昌大との不倫騒動が報じられて以降、初の公の場となった唐田は、涙をぬぐいながら今日に至る心境を告白した。この日は、遠藤雄弥、加藤才紀子、竹馬靖具監督も来場した。
唐田と遠藤が主演を務める本作は、雑貨店で働く女性・里美(唐田)と、恋人を待つ男性・智徳(遠藤)が、東京の街を歩きながら語り合ううちに惹かれあっていく姿を描いたラブロマンス。
2020年に不倫騒動が報じられて以降、初の公の場となった唐田。ファンの盛大な拍手と「お帰り! 復活おめでとう」という声援が飛ぶと、唐田は「はい。ありがとうございます」と笑顔を見せるが、その後は感極まり、「今日という日を迎えられたことを本当に感謝しています」と涙をぬぐいながら感謝を伝えた。
オーディションで役を射止め、およそ3年ぶりの長編映画出演となった唐田。心境を問われると、「すいません、緊張しているのですが……」と言葉を詰まらせながらも、ファンからの「頑張って!」という応援を受けると、涙声で「わたしはこの期間、自分というものに向き合っていました。自分のダメなところや弱いところに向き合っている中で、(自分と)向き合ってくださる方たちがいて、今こうしてここに立てていると思っています。そして、こうやって映画を観てくださる方たちがいて、自分は本当に支えていただいているなと日々感謝しています」と打ち明けた。
さらに、「自分にとって、お芝居がいつからか大切なものになっていって。お芝居を通して、大切な方たちに恩返しがしたいですし、届けられるものがあると信じて今もやっています」と今後も女優として進む決意を口にし、「そういう思いがある中で、オーディションのお話をいただき、ぜひ参加したいと思い受けました。だから、こうして選んでいただけたことに感謝しています」と頭を下げた。
里美役については「発する言葉にトゲがあるんですけど、それを言うことで自分を守っていたり、自分の弱さを知っている強い人というイメージです。相手に言っているようで、どこか自分に言っているところもあるんじゃないかな」と感じたと明かし、「でも、本読みの時間が多かったので、言葉が体に染み込んでいるという安心感というか信頼感があったので、変に難しさを感じることはなかったです」と充実した表情で撮影を振り返った。
竹馬監督は、唐田を起用した理由について「唐田さんはオーディションの時間が短い方でしたが、ダントツで里美のイメージを広げてくれる俳優さんだなと思いました」と説明。また、共演した遠藤は「美の骨頂。見た瞬間に引き込まれるような美しさとオーラ、心も豊かで非常に美しい人だなと思いましたし、今回ご一緒して、すごい才能の塊だと思いました」とべた褒め。唐田は「いやいや……」と恐縮しながらも「ありがとうございます」と素直に感謝を伝えていた。(錦怜那)