『すずめの戸締まり』ベルリン国際映画祭コンペ部門に出品!『千と千尋の神隠し』以来21年ぶり快挙
映画『すずめの戸締まり』が第73回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に正式出品されることが決定した。日本アニメーション作品としては『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶりの快挙となる。
【動画】原菜乃華が思いを明かす『すずめの戸締まり』インタビュー
映画『すずめの戸締まり』は、新海誠監督の3年ぶりとなる長編アニメーション映画。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく岩戸鈴芽の解放と成長を描く物語。11月11日に公開され、1月22日までの73日間で観客動員数963万人、興行収入128億円を突破している。世界199の国と地域で配給も決定している。
2月16日から26日まで開幕される第73回ベルリン国際映画祭は、1951年からドイツ・ベルリンにて毎年2月に行われている国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の国際映画祭で、カンヌ国際映画祭とベネチア国際映画祭に並ぶ世界三大映画祭の一つ。最高賞の金熊賞はコンペティション部門に選出された作品のみしか獲得できない賞であり、日本作品では1963年公開の今井正監督『武士道残酷物語』、2002年公開の宮崎駿監督『千と千尋の神隠し』の2作品が受賞している。
『すずめの戸締まり』は日本アニメーションとして『千と千尋の神隠し』以来のコンペティション部門選出。 映画祭には新海監督と鈴芽の声を担当した原菜乃華がレッドカーペットとプレミア上映に参加する予定となっている。
新海監督は「『すずめの戸締まり』は、12年前に日本で起きた巨大な出来事が物語の根底にあります。この映画が海外の観客にどのように映るのか、なにが伝わり、なにが伝わらず、なにを共有し得るのか。私たちの創作が外部からはどのように見えるのか。それを自身の耳目で確かめる好機をいただけたと考えています。ここまで導いてくれたスタッフたちの才能と尽力、そして応援してくださった皆さまに、心より感謝します」とコメントを寄せる。
あわせて新ビジュアルも公開。壮大な草原をすずめと草太が幼い少女と手をつないで歩く後ろ姿と、作品を象徴するもう一人の主役として描かれてきた“扉”が描かれている。(編集部・大内啓輔)
新海誠監督のコメント
『すずめの戸締まり』は、12年前に日本で起きた巨大な出来事が物語の根底にあります。この映画が海外の観客にどのように映るのか、なにが伝わり、なにが伝わらず、なにを共有し得るのか。私たちの創作が外部からはどのように見えるのか。それを自身の耳目で確かめる好機をいただけたと考えています。ここまで導いてくれたスタッフたちの才能と尽力、そして応援してくださった皆さまに、心より感謝します。
原菜乃華のコメント
私自身、海外に行くこと自体初めてで、それも、歴史あるベルリン国際映画祭にすずめの戸締まりチームで行くことが出来るなんて、とても光栄で、夢のようです。改めて『すずめの戸締まり』という作品に携わることが出来て嬉しく思います。映画祭で直接世界中の方々のお声を聞くことがとても楽しみです。『すずめの戸締まり』が世界中で愛されますように!