永野芽郁、ハリウッド挑戦に意欲 渡辺謙がエール「選んでから苦労すればいい」
永野芽郁が4日、丸の内ピカデリーで行われた「ワーナー・ブラザース100周年記念セレブレーション・イベント」に渡辺謙と共に出席、ハリウッドで活躍する渡辺から、海外進出に向けて背中を押されるひと幕があった。
1923年4月4日、ハリー、アルバート、サム、ジャックのワーナー4兄弟によって設立され、100年にわたり数々の傑作・名作を観客に送り届けてきたたワーナー・ブラザース。近年は、ローカルプロダクションを積極的に推し進め、『るろうに剣心』シリーズをはじめとした邦画作品も手がけてきた。そんな同スタジオのメモリアルイヤーを祝福すべく、この日はワーナー作品との縁も深い渡辺と永野が登壇。スタジオの歴史や作品を振り返りながら、自身の映画体験や、出演作品の裏側について話し合った。
ステージに立った渡辺は「2003年の『ラスト サムライ』からワーナーにはお世話になっています。『GODZILLA ゴジラ』とか『名探偵ピカチュウ』は(日本では)別の配給会社でしたが、そこから20年間、100周年のうちの5分の1をWBの映画に参加して。歴史の1ページに参加しているんだなと、あらためて喜びを感じました」と感激の表情。一方の永野は、この日が初共演となった渡辺を前に、「大先輩がお隣にいらっしゃって……」と緊張の面持ちだったが、渡辺が「朝ドラ観てました。娘より年下なんで。だから(頭をなでるしぐさをしながら)かわいいかわいいという感じですね」と笑顔で語りかけ、緊張を和らげていた。
そんな二人の映画館体験は? という質問に渡辺は「ワーナー作品でいうなら『燃えよドラゴン』ですね」と返答。「中学生だったと思うんですけど、電車で30分くらいの長岡というところの映画館に、友だちと3人くらいで行ったのが初めて。よく高倉健さんの映画を観るとこうやって(肩をきって)出てくると言いますけど、『燃えよドラゴン』を観た後は、友達のヌンチャクを借りて練習してました」と振り返る。
永野は「学生時代は、劇場に友人と行くというのが特別な出来事だったので、いつも楽しみにしていました」と述懐。そんな彼女の印象的な映画体験は高校1年生の時だったという。「1か月くらい地方ロケに行っていたんですけど、その時に初めてひとりで劇場に入りました。緊張もしましたけど、でもひとりでスクリーンを観ている時は、ひとりじゃないというか。その世界に入れたということで、それは鮮明に覚えていますね」と映画館への思いを語った。
またイベントでは、世界で活躍する渡辺の話を聞いていた永野に「ハリウッドへ挑戦したいという思いは?」という質問が飛ぶひと幕も。「謙さんの前で挑戦したいなんて……」と恐縮していた永野だったが、「ここは言っておいた方がいいですよ」という司会者のアドバイスに従い、笑顔で「したいです」とコメント。その言葉を聞いた渡辺は「よく、ハリウッド進出とか、挑戦とか言うじゃない。でもこれだけユニバーサルになって。配信もあるし、合作映画もある時代だから。そんなにハードルを上げなくても、面白い話が来たらポンとやっちゃえばいい。それで選んでから、しまったと苦労すればいいんだから」と明るくアドバイス。「それは謙さんだからですよ」と返す永野だったが、「ダメだったら(頭をかく仕草で)いやぁ……と言えばいいよ」と後輩の背中を押してみせる渡辺だった。(取材・文:壬生智裕)