山田裕貴&吉沢亮『東京リベンジャーズ2』は前作よりも難しさ感じた
大ヒットした映画『東京リベンジャーズ』(2021)の続編となる『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-&-決戦-』で、再びドラケン(龍宮寺堅)とマイキー(佐野万次郎)を演じた山田裕貴と吉沢亮。2人が、役へのアプローチ方法などを語った。
前作は、どん底の人生を送るタケミチ(北村匠海)が、10年前に突如タイムリープしたことをきっかけに、人生の“リベンジ”に挑む物語。続編となる本作は、再び殺されたかつての恋人・ヒナタ(今田美桜)を救う鍵が、「東京卍會(トーマン)」結成メンバーを襲った“悲しい過去”にあったこと知ったタケミチが、仲間のため、ヒナタのため、再び過去に戻り壮絶な運命にリベンジするさまを描く。「東京卍會(トーマン)」のでトップに君臨する無敵の男・マイキーを吉沢、トーマンのナンバー2・ドラケン役の山田が演じている。
前作では、マイキーとドラケンが「ハマり役」だと大きな話題となった2人。無敵の男を演じるにあたり、体を鍛えたという吉沢は、「前回より鍛えた気がします。現場でも鍛えていました」と明かすと、「めっちゃ鍛えてたよね」と山田もその姿を見ていたという。
また、本作での役へのアプローチについて山田は「俺は……より原作読みたくなくなったかも。逆に」と答え、吉沢も「俺も全然読めなかった」と同意する。
その理由について山田は、「やっぱり1でつくったものが自分の中で結構根付いてて。もちろん、原作ファンの方もいらっしゃるので、リスペクトの思いも込めて、同じような顔や表情になったらいいなと思うこともあるんですが、より気にしなかったかもしれないです。『映画は映画なんだ』と思えて、かつ『自分がつくったドラケンがドラケンなんだ』と思いながらやれたのは、今回違ったアプローチだったのかもしれないです」と語り、「ビジュアルもそうですが、自分がしたことがどれだけ表現できるかどうか」を意識したという。
本作では、原作コミック「東京卍リベンジャーズ」でも屈指の人気を誇るエピソード「血のハロウィン編」が、前後編2部作にわかれて描かれる。2部作と聞いた山田と吉沢は、「2部作なんだ(笑)」と思ったそうで、山田は「『とっ散らかったら面白くなくなるぞ』と思いました。結果、試写を観てスタッフさん、キャストみんな含めて『みんなすげー!』と思えました。ちゃんと前編でひとつの作品になっていた」と感心しきり。
また、「(映画の)1の時のドラケンは本当に心が表の人。心でもっていけるシーンが多かったので、生き生き伸び伸びできました。でも、今回は複雑さを感じて、難しいと思いました。過去を知らないタケミチと相対したり、フェーズフェーズによっていろいろ思うことが違う。なので、人が純粋に驚く部分や、衝撃を受ける部分のインパクトを立てていくと話が進まなくなってしまう」と1作目との違いを感じたという。
山田の話にうなずく吉沢も、「タイムリープもので、過去の中のまた過去があったり、過去にとってのちょっとした未来があったりと、1よりかなり複雑になっている気がしていて、演じているこっちもわけがわからなくなりそうだなって思ったんです。さらに、1作目のキャストにプラスして、今回から登場するメインのキャストの人たちがいて。かなりボリュームアップした感じ。うまく撮れれば面白いけど、変にとっ散らかったら、やばいことになりそうだなと思いました(笑)」と語る。
『運命』編では、「東京卍會」結成の過去、過去に戻るタケミチ、大人になったタケミチと3つの時代が色濃く描かれるが、撮影時期は「みんなバラバラでした」と振り返る2人。山田は、「過去編では、だいぶ明るく少年感を増していこうとは意識して演じました」と振り返り、「亮なんて大変なのが、場地と一虎が警察に連れて行かれるところが初日で」と衝撃のシーンから撮影だったと明かし、吉沢も「初日でしたね」と笑っていた。(編集部・梅山富美子)
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』は4月21日公開
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』は6月30日公開