『ワイルド・スピード』レティvsサイファー戦、監督不在で撮影だった!アクション限界突破の裏側
映画『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(公開中)でレティを演じたミシェル・ロドリゲスとサイファー役のシャーリーズ・セロンが、作品の舞台であるローマで単独インタビューに応じ、両者が激しくぶつかり合う肉弾戦の撮影秘話を明かした。
【動画】レティvsサイファー撮影秘話!ミシェル&シャーリーズをローマで直撃
ミシェルとシャーリーズは、ハリウッドの中でもトップクラスのアクション女優として知られている。本作の撮影前後で『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』(ミシェル)や『オールド・ガード』続編(シャーリーズ)が控えていたこともあり、筋肉量を調整しながら、最高のコンディションで撮影に挑むことができたという。
「『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』撮影に向けて4キロ増量するほど鍛えていたので、そこから減量することが大変でした。特に『ワイルド・スピード』の撮影のためには、かなりの筋肉量を落とす必要がありました。筋肉は一度つくとなかなか削ぎ落とせないものです。なので、筋肉量を調整することがとても大事。トレーナーも週5で付いてくれて、一緒にトレーニングをしたり、体を整えていました。私の体は年齢と共に変化しているので、規則正しい方法で調整しなければなりません」(ミシェル)
「『オールド・ガード』続編に向けてロサンゼルスで3か月間の事前トレーニングを積んでいたところで、動画が送られてきました。トレーニングのベースがしっかりしていれば、そこから多く派生することができます。『ワイルド・スピード』の話が来た時には、すでにトレーニングしたことから防御を差し引けばいいだけでした。すぐ『オールド・ガード』続編の撮影が迎えられるよう、万全の体制で臨みました」(シャーリーズ)
劇中では、レティとサイファーによる壮絶な肉弾戦が描かれる。クランクイン直後に撮影されたシーンだったが、同時期に当初監督を務めていたジャスティン・リンが電撃降板。後任として入ったルイ・ルテリエ監督が引き継ぐまで時間がかかったことから、二人のバトルシーンは監督抜きで撮影された。
「第二班は稼動していましたが、(監督不在は)本当です。もちろん、第二班の監督はレジェンドですし、安心して撮影できました。撮影開始からすぐに撮ったシーンだったので、やる気に満ち溢れていましたし、準備も万全でした。もし中盤もしくは終盤で撮っていたら、あそこまで良くなかったかもしれません」(シャーリーズ)
「オリヴィエ・シュニーデル(スタント・コーディネーター)の仕事はすばらしく、アクションの限界を突破してくれました。私たちも全力で挑んだので、みなさんにも楽しんで観てほしいです」(ミシェル)
ミシェルとシャーリーズが本気でぶつかるファイトシーンは、一歩間違えればケガにつながる可能性がある。「アドリブは絶対に無理です」と語るシャーリーズは、「ミシェルが迫ってくるほど怖いものはありません。こちらも『やばい、準備しなきゃ』と構えます」と続けると、ミシェルも「シャーリーズのスイッチが入れば、『今は撮影中だから彼女を見つめるのは止めて、攻撃を避けなさい』と自分に言い聞かせます。たまに『シャーリーズ・セロンだ』と見惚れていたら『やばいこっちに来る』とうっかりする時もあります(笑)」とニッコリ。二人とも大きなケガもなく、無事に撮影を終えることができたと話していた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)