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役所広司主演『パーフェクト・デイズ』カンヌでエキュメニカル審査員賞を受賞!

第76回カンヌ国際映画祭

渋谷の公共トイレ清掃員の満ち足りた日々を描いた『パーフェクト・デイズ(原題)』
渋谷の公共トイレ清掃員の満ち足りた日々を描いた『パーフェクト・デイズ(原題)』 - (C)2023 MASTER MIND Ltd.

 現地時間27日、第76回カンヌ国際映画祭でエキュメニカル賞の授賞式が行われ、コンペティション部門に出品されている役所広司主演作『パーフェクト・デイズ(原題) / Perfect Days』がエキュメニカル審査員賞を受賞した。

世界的巨匠が東京を撮る『パーフェクト・デイズ(原題)』フォトギャラリー

 渋谷の公共トイレ清掃員・平山(役所)を主人公に、ドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督が東京で撮り上げた本作。一瞬一瞬に小さな喜びと美しさを見いだしながら生きる無口な平山の日々を丹念に描いた。仕事に真摯に取り込むことから生まれる尊厳、周囲の人々や自然への尊敬と思いやりを詩的に美しく映し出した本作は、現代社会に欠けた普遍的な価値を示した傑作だと高く賞賛された。

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ヴィム・ヴェンダース
受賞スピーチを行うヴィム・ヴェンダース監督

 コンペ部門の最高賞パルムドールを受賞した『パリ、テキサス』でもエキュメニカル審査員賞を受賞していたヴェンダース監督は、「本作はスピリチュアルなものとして作ったので、この賞をいただきとても感動しています」と喜びのコメント。「シンプルな男の物語です。平山はこの賞に相応しい人物であり、この賞を彼と分け合いたいと思います」と役所が体現した平山への思いを語っていた。

 最高賞パルムドールをはじめとした各賞を競うコンペティション部門の受賞結果はこの後、夜からの授賞式で発表される。(編集部・市川遥)

映画『パーフェクト・デイズ(原題)』の日本公開は未定

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