永山絢斗『東京リベンジャーズ2』場地役はプレッシャーも「失敗するわけにはいかない」
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』で、場地圭介を演じている永山絢斗が、本作に参加することへのプレッシャーや、“場地役”ならではの撮影舞台裏を明かした。
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人気コミック「東京卍リベンジャーズ」を映画化した『東京リベンジャーズ』(2021)は、興行収入45億円と2021年の劇場用実写ナンバー1の大ヒットを記録。永山は、1作目について「すごくよくできていました。役者さんたちも本当に素晴らしかったですし、話も面白かった。単純にエンターテインメントとして楽しむことができた」と称賛する。
続編となる本作では、原作でも屈指の人気を誇るエピソード「血のハロウィン編」が、前後編2部作にわかれて描かれる。永山演じる場地は、東京卍會(トーマン)の結成メンバーの1人で、重要な鍵を握るキャラクターだ。
永山は、「続編をやることへのプレッシャーと、原作を読み、『重要な場地という役をやるのか』とヒヤっとしました。ネットなどでいろいろ調べていくなかで、『リベンジャーズ』の長い話のなかでも、すごく人気のある回ということを知って」と当時の心境を振り返る。「衣装合わせは本当にドキドキして行きましたが、スタンバイのチームの人たちの腕がすごくよくて、少し自信がついたんです。芝居を一生懸命やればいけるかも、と。衣装合わせをしてから、現場に入るのが楽しみになっていきました」
場地役のプレッシャーについては、「今回はプラスに働いたのかな、と思います。絶対に失敗するわけにはいかないというか(笑)」と計り知れないものだったようだ。
また、場地のトレードマークである八重歯を再現するため、マウスピースを数か月前から付けて過ごしていたという徹底ぶりも。「自分の八重歯じゃないので、生活が変わるわけじゃないですか。だから『持って帰らせてもらっていいですか』と。それでご飯食べてみたり、歯を磨いてみたり。八重歯ありの生活をしてみました。とにかく一番大変なのは、喋ることです。鏡で見ているぶんにはいいのですが、やっぱり口の中の状態が悪くて。結局、歯がちゃんと締まらないんです。だから、発音しづらい音がありました」と苦労もあった。
また、「(カメラが)回ってないところとかで、気になってずっとガムを噛んでいるみたいにやってしまっていたのが、喫茶店のシーンとかでちょっと出ているんです。本番中にやっちゃってるじゃん……と気になってしまいました」というエピソードも明かす。
長髪に八重歯が特徴的な場地のビジュアルになるまで、毎回2時間準備が必要だったそうで、「その時間に気持ちが乗っかってくる、という感覚はありました。過去シーンの時、髪が長かったので『地毛でいけるね』という話だったんです。でも、そうすると少し役に入りづらくなっちゃうのかな、という気もしたので『すみませんけど、かつらを作っていただけないですか』と話をして。両方かつらにしてもらったのですが、やはり容姿が変わると役に入りやすいです」と説明する。
いざ撮影が始まると、「本当に楽なシーンが全くなかった。どのシーンも印象的ではありますが、こんなに細かいところまで考えて全身大切に芝居をしたのは久しぶりかもしれませんね(笑)」と笑顔を見せつつ、過酷な撮影を回顧する。
また、場地の登場シーンである神社の場面では、「トーマンのメンバーと久しぶりの再会っていうこともありますが、『離せよ、殺すぞ』というセリフのなかに、どこかで三ツ矢への愛みたいなことを入れたかったんですが、(英勉)監督には、『気持ちはすごくわかるけど、やめとこうか』『もう絶対にそういう感情は隠し通して。ネタバレじゃないけど、そうにならないように芝居してください』と言われました」という英監督の演出が印象的だったという。(編集部・梅山富美子)
映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』は6月30日公開