瀬戸康史&林遣都、岡田麿里監督アニメ声優に決定『アリスとテレスのまぼろし工場』追加キャスト発表
俳優の瀬戸康史と林遣都が、アニメ『さよならの朝に約束の花をかざろう』などの岡田麿里が手掛ける監督最新作『アリスとテレスのまぼろし工場』で声優を務めることが明らかになった。
MAPPA初のオリジナル劇場アニメとなる本作は、変化を禁じられた世界で、止められない“恋する衝動”を武器に、未来へともがく少年少女たちの物語。14歳の主人公・菊入正宗役を「呪術廻戦」虎杖悠仁役などの榎木淳弥、正宗の同級生・佐上睦実役を「SSSS.GRIDMAN」新条アカネ役などの上田麗奈、謎の少女・五実役を「リコリス・リコイル」クルミ役などの久野美咲が担当する。
映画の舞台は、突然起こった製鉄所の爆発事故で全ての出口を失い、時が止まってしまった町。いつか元に戻れるように、変化を禁じるルールが作られた世界で、鬱屈とした日々を過ごす主人公・正宗は、同級生の睦実に導かれ、製鉄所の第五高炉へと足を踏み入れる。そこにいたのは、喋ることのできない、野生の狼のような少女。二人の少女と正宗との出会いをきっかけに、世界の均衡が崩れ始める。
声優初挑戦となる瀬戸が担当するのは、製鉄所に勤める正宗の父親・菊入昭宗役。大のアニメ好きでもある瀬戸は、本作への参加に「声優を務めるのは初めてなので『まさか自分が?』と思いましたし、MAPPA作品で、そして監督は岡田麿里さんですから、興奮しました」と喜びのコメント。友人で声優の入野自由から、声優をやることになった時は「変に声を作ろうとしない方がいいんじゃないかな」とアドバイスを受けていたことを明かし、「変に作り込まずに、あまり飾らずにやれたらいいなと思いました」と明かした。
一方の林は、昭宗と同じ製鉄所に勤める、正宗の叔父・菊入時宗役を担当。『劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』(2016)以来、2作目の声の出演となり、「声のお仕事は、またいつかチャレンジしたいなという思いがあったため、とても嬉しかったです」と喜ぶ林は「岡田監督ともお話させていただいて、イメージをつかんでいきました。時宗は、自分の思いや、この世界に対する考えや価値観、あとは大切な人たちに対する感情など、ふさぎこみながら生きてきた男なのかなというイメージを持って演じました」と収録を振り返っている。
岡田監督は、瀬戸の演技に「飄々としているけれど、まぼろし工場の世界を支えてくださる包容力がある声で、まさに想像していた昭宗! 声優経験がないというのが信じられません」と絶賛、林については「低めの大人っぽい演技のどこかに、生真面目さもしっかり感じる時宗を演じていただきました。展開が盛り上がっていくにつれて、 林さんの声が本来もつ少年のような純粋さが前に出てきて、魅力的な主人公のようでした!」と演技の完成度の高さに太鼓判を押している。
そのほか追加キャストとして、正宗の同級生の友達・笹倉大輔役に八代拓、新田篤史役に畠中祐、仙波康成役に小林大紀、睦実が学校で一緒にいる友達・園部裕子役に齋藤彩夏、原陽菜役に河瀬茉希、安見玲奈役に藤井ゆきよ、町にある見伏神社代々の社家で、睦実の義理の父親でもある製鉄所従業員・佐上衛役に佐藤せつじが決定している。(編集部・入倉功一)
映画『アリスとテレスのまぼろし工場』は9月15日より全国公開