54歳で死去「フレンズ」マシュー・ペリーさん死因が判明
人気ドラマ「フレンズ」のチャンドラー役で知られ、54歳で亡くなった俳優マシュー・ペリーさんの死因について、米ロサンゼルス郡検視局が、ケタミンの急性作用が影響した事故死との見解を発表したことを CBS NEWS ほか各メディアが報じた。
マシューさんは現地時間10月28日、ロサンゼルスの自宅ジャグジーにうつぶせで浮いている状態で発見された。当局の報告書では、溺死、冠動脈疾患、オピオイド依存症の治療に用いられるブプレノルフィンの影響も挙げられているといい、不法行為が疑われる要素はなかった。
また、マシューさんは「うつ病と不安症の治療のため、ケタミン注入療法を受けていた」といい、亡くなる1週間半ほど前にも投与されていた。しかし、半減期を考慮するとマシューさんの体から検出されたケタミンは療法によるものではないといい、摂取経路は不明だという。
「フレンズ」は、マンハッタンを舞台に、男女6人の友情や恋愛模様を描いたコメディードラマ。マシューさんはメインキャラクターの一人であるチャンドラー役を務めた。1994年から2004年まで10シーズンにわたって放送され、2021年にはオリジナルキャストが再集結した特別番組「フレンズ:ザ・リユニオン」も制作されていた。
マシューさんは長年にわたってアルコールや薬物などの依存症に悩まされ、治療のためリハビリ施設へ入所するなど、依存症と闘う姿が報じられてきた。(西村重人)