チョ・インソンが来日! 韓国語を学んだ大谷亮平と対面
韓国の俳優チョ・インソンとリュ・スンワン監督が13日、新宿ピカデリーで行われた映画『密輸 1970』(公開中)の公開記念舞台あいさつに登壇し、スペシャルゲストとして俳優の大谷亮平も来場した。
1970年代半ばの韓国の漁村を舞台に、苦境に陥った海女の女性たちの再起を懸けた大仕事を描くクライムアクション。『ベテラン』などのリュ・スンワンが監督を務め、キャストに『国家が破産する日』などのキム・ヘス、『明日へ』などのヨム・ジョンア、リュ監督作『モガディシュ 脱出までの14日間』などのチョ・インソンらが名を連ねる。青龍映画賞で最優秀作品賞などを受賞した大ヒット作。
チョは「皆さんにお会いできてうれしいです」とあいさつ。「日本には頻繁に旅行でも来ています。先日は東京でファンミーティングを行いました。この後は大阪でも予定されています。その合間をぬって、監督と東京の劇場で皆さんとご一緒できて大変うれしいです」と笑顔を見せた。
アクションシーンが見どころでもある本作。リュ監督は「チョ・インソンという突出した俳優がいたから可能でした。前作でご一緒して彼が持っている能力を垣間見ることができました。その能力をどこまで本作で引き出すことができるかを考えていました」と打ち明ける。また、ラストシーンの裏話を披露しながら、チョ演じるクォン軍曹をメインにした続編の構想を「全世界で初めて明かす情報です」として明かすと、会場には盛大な拍手が響いた。リュ監督は「会社には話していなかったので、ここで明かしてよかったのかどうか……」と言いつつも、「ご覧になりたいのであれば、本作もたくさん愛してください。そしたら作れるのかもしれません」とアピールした。
ちなみに、「クォン軍曹がチュンジャ(キム・ヘス)をトイレに隠すシーンは、韓国の観客にも愛されている」そうで、リュ監督は「日本のアニメーション映画『すずめの戸締まり』を文字って『クォン軍曹の戸締まり』と呼ばれている」とも紹介していた。
韓国でモデル・俳優として活躍した大谷は、韓国語を学ぶためにチョ出演ドラマ「春の日」を教材に使ったため、「チョ・インソンさんの役が不良っぽい役だったので、セリフがめちゃめちゃ難しくて。でもいまだに覚えています」と懐かしむ。そして、「この映画のイベントで申し訳ないですけど、僕にとってチョ・インソンさんはウンソプさん(「春の日」の役名)のイメージが強い」と明かす。チョは「日本のドラマ『星の金貨』が原作なので、そのようなご縁もあって、ここでこうして出会えたんだと思います」としみじみと語った。(錦怜那)