松坂桃李、星野源と5年ぶり共演の「スロウトレイン」今夜放送!『麒麟の翼』土井裕泰監督の言葉が今も指標に
本日(2日)放送される、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(2016)の脚本・野木亜紀子&演出・土井裕泰コンビによるTBS新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」(1月2日、よる9時~)。人生の岐路に立つ鎌倉在住の三人姉弟を描く本作では、主人公・葉子(松たか子)の弟・潮を演じる松坂桃李が、星野源と大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~」(2019)以来約5年ぶりに共演。これまでドラマや映画などで度々タッグを組んできた土井監督からかけられたある言葉を、今でも指標にしているという。
大ヒットを記録した映画『ラストマイル』、そしてTBS日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」も記憶に新しい人気脚本家・野木亜紀子の新作となる本作は、交通事故で両親と祖母を亡くして以来、3人で暮らしてきた渋谷葉子(松)、都子(多部未華子)、潮(松坂)姉弟の物語。二十三回忌の法事の帰り道、都子が突然「韓国に行く!」と告白したことをきっかけに、3人の人生が大きく動いていく。
松坂が演じる潮は、江ノ島電鉄で保線員として働く設定。渋谷家の家事全般を担当している。恋人がいるが、姉たちには明かせていないことがある模様。
実生活でも姉と妹がいる松坂は、放送決定時に「僕は3人兄妹で、姉と妹に挟まれて育ってきたので、この『スロウトレイン』の現場は妙な居心地の良さを感じていました。松さんと多部さんの姉2人と過ごし、弟として撮影した日々は、懐かしさもあり、楽しかったです」と撮影を回顧。
また、編集者の姉・葉子に執拗につきまとう“面倒な”人気作家・百目鬼見(もめき・けん)を演じる星野源との共演にも触れており「星野さんとは大河以来の共演でしたが、こうした形でお芝居ができて、本当に幸せでした」とコメントしていた。「いだてん」では松坂が1964年の東京オリンピック招致に向け、田畑政治(阿部サダヲ)と共に尽力するJOC(日本オリンピック委員会)常任委員の“色男”岩田幸彰を好演。星野は1964年オリンピックの開催地を決めるミュンヘンIOC総会で伝説的スピーチを披露した外交評論家でジャーナリストの平沢和重にふんしていた。
そして、演出の土井とはゆかりが深く、土井が監督、演出を務めた映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』(2011)やドラマ「この世界の片隅に」(2018)などに出演。松坂は「何作品もご一緒している縁の深い方です。初めてご一緒した「麒麟の翼」では、経験の浅い僕が阿部寛さんと対峙する芝居場がありました。撮影前日に監督からメールでいただいた「考えるな、感じろ」という言葉。今でも指標としています」と語っている。
東野圭吾原作の加賀恭一郎シリーズ9作目を映画化した『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』では、松坂が主人公・加賀(阿部寛)が捜索する事件被害者の息子を演じていた。なお、同作は今では実現不可能であろう豪華な顔ぶれがそろい、映画版のキャストとして松坂のほか中井貴一、新垣結衣、菅田将暉、山崎賢人(※崎はたつさき)、三浦貴大、劇団ひとりらが名を連ねていた。
なお、野木脚本については「読みやすく、言葉がスッと入ってきます。日常をリアルに細やかに切り取っている本で、共感しかありません」とその魅力に触れている。TBS作品では今後、松坂にとって日曜劇場枠(毎週日曜よる9時)初主演となる「御上先生」(みかみせんせい)が19日よりスタートする。(石川友里恵)