「SHOGUN 将軍」浅野忠信、真田広之からの祝福メッセージに感激 『新宿鮫』から32年「リハーサルから耳を傾けてくれた」
ドラマ「SHOGUN 将軍」で日本人初となるゴールデン・グローブ賞助演男優賞(ドラマシリーズ部門)を受賞した俳優・浅野忠信が13日、都内で行われた受賞記念会見に出席。主演・プロデューサーの真田広之から心温まるメッセージが寄せられ、浅野は10代から世話になっていた真田に対する感謝を述べた。会見にはサプライズゲストとして、共演者の西岡徳馬(戸田広松役)(※「徳」は旧字が正式表記)と金井浩人(樫木央海役)がお祝いに駆けつけた。
【画像】「SHOGUN 将軍」西岡徳馬&金井浩人、浅野忠信の快挙を祝福!
作家ジェームズ・クラベルの世界的ベストセラー小説を基に、天下分け目の戦いとなった「関ヶ原の戦い」前夜を描き出した本作。第82回ゴールデン・グローブ賞において、作品賞(ドラマシリーズ)、主演男優賞(真田)、主演女優賞(アンナ・サワイ)、助演男優賞(浅野)の4冠を達成した。
浅野が演じた樫木藪重は、戦国最強の武将・吉井虎永(真田)の家臣で、常に自分の立場だけを案じており、忠誠心など全くない傍若無人なキャラクター。ヒール的な役柄の藪重について、浅野は「とても自由にやらせていただきました」と臨機応変に対応する現場スタッフに感謝を述べると、「僕は日本では映画を中心にやっていましたが、近年テレビドラマの経験もしました。そのとき、だいたい6話ぐらいから役が自分に乗ってくるのがわかったので、今回は最初からそのテンションで臨んだんです」と役へのアプローチ方法を語る。
その結果、藪重は視聴者に強いインパクトを与えるキャラクターになった。そんな浅野に、主演でありプロデューサーを務める真田から「忠信君、受賞おめでとう! 10代の貴方との初共演から、何度も現場を共にして来た共演者として本当に嬉しく感無量です。そして『SHOGUN 将軍』では素晴らしい、貴方にしか出来ない“藪重”をありがとう。緻密な計算とリアルな瞬発力で、作品に深みと普遍性を与えてくれました。また次回、どんな役で対峙出来るのか、今から楽しみで待ちきれません。本当におめでとう!!」と心温まるコメントが寄せられた。
代読されたメッセージを聞いた浅野は「誰にいただいてもお祝いの言葉は嬉しいのですが、真田さんからの言葉はとても大きいです」としみじみ語り、「僕はいつも真田さんに甘えていました。それだけ懐が深い方なんです」と真田の包容力に触れる。
さらに浅野は「19歳のころ『眠らない街 新宿鮫』(1993)という作品で初めて共演しました。誰も僕のことなんて知らないなか、真田さんはリハーサルから耳を傾けてくれて、アクションも教えてくれました」と振り返ると「その後、『47RONIN』(2013)という作品でもご一緒しました。とてもいい映画だったのですが、悔しい思いもあった。そんななか、この作品で真田さんとまたご一緒できたことは、自分のなかでとても大きかった。その真田さんからメッセージをいただけたのは嬉しいです」と感無量な表情を浮かべていた。(磯部正和)
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