問題ばかり…小学校が舞台の人間ドラマ『中山教頭の人生テスト』公開決定

『夜明けのすべて』などの渋川清彦が主演を務めるオリジナル映画『中山教頭の人生テスト』が、6月20日より新宿武蔵野館ほかで全国公開されることが決まった。併せて特報映像とメインビジュアルも公開された。
【動画】意味深!応援なんかできません…『中山教頭の人生テスト』特報
本作は、山梨県のとある小学校を舞台に、子供と大人の垣根を取り払い、人と人のつながりの難しさと尊さを描くヒューマンドラマ。校長になるための昇進試験を控えるごく平凡な教頭先生・中山晴彦(渋川)が、ひょんなことから臨時担任を務めることになり、さまざまな個性を持った児童や教師、保護者、そして自身の家族との関わりを通して成長していく姿を描く。監督・脚本は『教誨師(きょうかいし)』『夜を走る』の佐向大。企画・原案をプロデューサーの小池和洋が務めた。
特報映像には、教室で子どもたちに向かい「みんなを応援したくて先生やってたんだけど、もう、応援なんかできません」と意味深に語る中山や、ベランダからハサミを落とそうとしているように見える子どもの手、揉み合いになる男子児童の様子などが収められている。メインビジュアルは、似顔絵で顔を隠した生徒たちと中山の姿が切り取られ、「先生や大人がこうしなさいって言うことは全部まちがってる」というインパクトのあるコピーが添えられている。渋川と佐向監督のコメントは以下の通り。(加賀美光希)
渋川清彦
「先生や大人がこうしなさいって言うことは全部まちがってる」
っていうこの強烈なセリフがあらわす佐向監督の想いというか眼差し。
中山晴彦として言えたような気もしてます。
なにが本当か嘘かよくわからない情報の多い現代。
流されず流れてゆく。心は自由だ。
佐向監督の映画が多くの人に届いてほしい。
是非、映画館でよろしくお願いします!
佐向大監督
誰もがお世話になったはずなのに、いったい何をする人なのかよく知らない教頭先生。
かく言う私自身、顔もまったく覚えてません。この映画はそんな、なんだか影の薄い教頭先生を主人公に、子供たち、親たち、先生たちが繰り広げる人間ドラマです。
あたりまえですが、子供は純粋なんかじゃないし、汚れきっただけの大人もいません。
皆、生きるのに精一杯で、だからこそ嘘をついたり励まし合ったり、何かを必死に信じたり捜したりするんだと思います。なにが正しいのかさっぱり分からなくなった今、
この映画が皆さん一人一人にそっと寄り添う存在になればうれしいです。