山里亮太「ごめんね、奥さん」“アマチュア”スパイの復讐、自分には無理…元公安・勝丸円覚との対談映像公開
デスクワーク専門のCIA分析官が、愛する妻の復讐のため、テロ組織に戦いを挑む映画『アマチュア』(全国公開中)のスペシャル映像が公開された。スパイの知識に関しては“アマチュア”な山里亮太が、スパイの専門家でもある元警視庁公安部外事課の勝丸円覚と本作の魅力や“もし自分だったらどうするか?”などさまざまなテーマを語り尽くす。
本作は、先日の来日も話題となった『ボヘミアン・ラプソディ』のアカデミー賞俳優ラミ・マレックが主演を務めるサスペンスアクション。CIA最高のIQを持つ一方で、殺しは専門外の分析官チャーリー・ヘラーが、テロ攻撃で最愛の妻サラ(レイチェル・ブロズナハン)を失ったことから、その知能をフル活用してターゲットを追い詰めていく。
映像作品などの監修も手掛け、メディア出演もこなす勝丸は、セキュリティ上の理由で素顔を隠して出演。その姿で「スパイハンターとしての職務にあたっていた時代には、自身も尾行や監視の対象となり命の危険を感じた経験もあります」とさらりと語る勝丸に、山里も緊張の表情を見せる。
そんなスパイの知識“プロ”勝丸と“アマチュア”山里の二人は、映画の見方もそれぞれ。山里が「スパイとしての経験の無さを高いIQの持ち主ならではの頭脳で補う、その追い詰め方埋め方が、凄くもあり危うくもあり、まさにアマチュアだと感じました」と作品の魅力を語ると、勝丸は「新しい切り口で、今までにあるようで無かった面白い映画でしたが、プロから見るチャーリーの危うさが何か所かありました」とチャーリーの素人ぶりを指摘する。
そのうえで勝丸は「プロは分からないように処理していきますが、チャーリーには、プロではない人ならではのやりすぎてしまう素人っぽさを感じました。その“アマチュア”なやりすぎっぷりが映画の特大スケールに繋がったのではないか」と大作ならではの面白さを分析。また、CIAには、例え分析官であっても神経質でルーティンがある、こだわりの強い人間が多いといい、どんな状況でもチャーリーが身だしなみを整えていたりと、細かい設定に感心。「この映画には経験者の監修が入っているはずだ」とプロならではの目線で語る。
そんなチャーリーと同じ状況になってしまったら? という仮説を投げかけられると、山里は「(映画を観ながら)もし自分の妻だったらと考えずにはいられなかったが、(結局のところ)警察に行くしかないし、自分では撃てない」と回答。そんな山里だが、「山里はチャーリーと同じ分析官に向いているのでは?」と言われるとその気になる一幕も。
ただ収録後、山里は「やっぱり(チャーリーに自身を)置き換えちゃうけど、いくら想像しても、チャーリーの行動は、僕の想像がちょっと追いつかないというか、あんなこと想像もつかない。多分あんなすごい復讐はできない。ごめんね、奥さん」と“アマチュア”らしくぽつり。勝丸との対談には「返ってくる言葉が初めて聞くような話ばっかりで。面白かった、楽しかった」と大興奮だった。(編集部・入倉功一)