第3作「LigitとRight編」 金城武は笑いの間も絶妙だ!?
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金庫破りに入った泥棒一味が「Ligit」と「Right」の発音の聞き間違いから危機一髪になるというショートコントCM。この作品は世界64か国が参加する国際映像コンテストで最終選考作にノミネートされた傑作だ。
「国際映画俳優である金城さんですから、映画の1シーンをイメージして海外でも通
用するCMを作ってみようということになりました。‘70年代のハリウッド映画の色を出すように、色彩
やフィルムなどにも気を使ってわざとチープさを出しています」
映画のようなCMとあって、これは俳優・金城武の本領発揮といったところかも。
「有名な話ですが彼は現場合わせでイメージを決めるタイプの方で、与えられた台本をただ読むというのではなく、設定や演出などをよく話し合った上でその場で瞬時に理解し、租借して自分を作っていくんですね。彼の方から“こういうのはどう?”なんてアイディアの提案もいただきました」
「CMの最後で警報機が鳴りますよね。
そこの決めカットは金城さんがこれまで見せたことがない泣き笑いの顔なんですが、あの辺りの絶妙な間は彼のオリジナルです。
笑いをつくるための間は編集でもできますが、これは彼自身が自分をプロデュースして、作り出したものです」
第4作「教室中、夢だらけ編」 金城武はやっぱりギャグが似合うのか!?
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教室中、夢だらけ編 放映‘00年8月~
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最新作となる4作目での金城武の役どころは、彼にしては珍しい(?)ネガティブで陰湿なサラリーマン。
表情のコミカルさは前作以上で、もしかして彼の本質はお笑いなのか?
「我々の間(広告業界)では金城さんのCMにはギャグものが多いと言われていて、シリアスがむしろ少なかった。
だから特に意外性を狙うという点はなくて、いくとこまでいっちゃってます(笑)。4作目ではストレートに商品をCMに使いたかった。
この場合の商品とは先生であり生徒であり、教室であるわけですね」
「ジオスには首尾一貫して「夢を応援する」というスローガンがあります。英語を身につけるのが目的ではなく、その向こうの目的を果
たすために英語を学んで欲しい、という考え方です。
それを逆手に取って、CMでは奇抜な恰好の若者にバカバカしい夢を大袈裟に語ってもらってます。
でもそれだけじゃ面白くないんで、それを全部ぶちこわしてくれるネガティブなサラリーマンとして金城さんがいるんですね。“しかし、彼にも小さい夢があったのだ”でチャンチャン、です(笑)」
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ここでファン待望の質問、撮影の休憩中の金城武の様子をコッソリ聞いてみよう。
「休憩中はよく共演の方と話されてましたよ。4作目以外は共演者がすべて外国人なんですが、現場には金城さんのエージェントである台湾のスタッフの方もいれば、キャストの外国人もいるわけで、その場にいると3か国語が飛び交うわけですよね。それを全部話せるのは金城さんだけなんですよ(笑)。
だから何を話してるのかは我々もよくわかってないです(笑)。
共演者とコミュニケーションをとって間を作ろうとしてるんですかね。
「すべてがよい撮影をするために時間を費やしてくれている様子でした」
では最後に、このCMシリーズの世間の評判はどうだったのだろうか?
「それはもう大成功だと思います。ストーリーとキャラクター性が評価されて、調査機関の報告でもかなり良好でした。金城さんのバックグラウンドやアビリティなど、彼の魅力をすべて兼ね備えているという点では、このCMは一番だと思っています」担当者によれば「現時点で次回作は未定」だそうだが、金城ファンとしては絶対熱望したいところ。また我々の“夢の具現化”としての彼の登場を心待ちにしよう!
現在では絶対入手不可能な広告用ポスターの一部を公開!
どれも貼り出された当時は盗難が相次ぎ、その人気っぷりが新聞やワイドショーでも
取り沙汰されたほどの貴重なものばかりだ。
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