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『スパイ・ゲーム』特集

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『スパイ・ゲーム』特集

文・構成:今 祥枝

配給:東宝東和
12月15日 (日本劇場他)
http://spygame.eigafan.com

ブラッド・ピット

文・杉嶋未来(映画ライター)


『スパイ・ゲーム』のブラッド・ピットは最高に美しくかっこいい! はにかんだ笑顔、切なそうな顔etc. スクリーンからあふれださんばかりの彼の美しさと色気に、一瞬たりとも目が離せない。  

ブラピが演じるのは、CIAの契約エージェント、トム・ビショップ。1970年代、自ら志願したヴェトナム戦争で、ロバート・レッドフォード演じるベテラン・スパイ、ミュアーに狙撃の腕を買われてスカウトされ、その後世界各地を転々としながらミュアーにスパイとして鍛え上げられていく。物語の主軸は“引退間近のミュアーによる、中国にスパイ容疑で捕らえられたかつての部下ビショップの救出作戦”であるが、ブラピの魅力全開となるのは、ミュアーとの出会いから彼に訓練されていく様子を描いた“回想シーン”だ。くるくる変わる表情と外見。ピットの七変化にクラクラッ!

冷戦まっただ中の1975年、ドイツ・ベルリンでのビショップの訓練。厳しい指導者ミュアーのもと、真剣にスパイの極意を学ぶビショップ。時に師匠ミュアーに生意気な発言をして、挑戦的でやんちゃな表情を見せるブラピがかわいい。その10年後、米国人をターゲットにしたテロリスト集団の要人暗殺のため、ビショップは戦場カメラマンになりすましベイルートに潜入。Tシャツの袖からチラリと見えるたくましい二の腕にドキドキッ。この地で彼は、エリザベスという難民キャンプで働く女性と恋に落ちる。彼女に自分の身分を偽っているという後ろめたさを感じながらも、恋心は止まらない。デートの度に彼女を優しく見つめるブラピの熱い視線に、女性なら誰でも思わず“私を見つめてる?”と勘違いしたくなる! また、彼女と初めての朝を迎えたブラピのバック・ショットも息を飲むほどステキ。贅肉知らずで、程よい筋肉がついた美しい背中に視線はクギづけだ。  

と、外見を中心に書いたが演技にも注目して欲しい。ブラピは、他人を犠牲にしてまで仕事をまっとうするミュアーとそんな自分の仕事に疑問を感じる人情派スパイ、ビショップの内面 の葛藤を見事演じ切っている。人なつっこく、純粋で非情になり切れないビショップはまさにハマリ役。美貌と演技、これまでの作品ではなかなか両立することがなかった彼のすべてを堪能できる『スパイ・ゲーム』は、ファンの期待を裏切らない必見作だ。

ため息まじりのうっとり状態で映画を観た後は、ブラピがトランプいかさま師をコミカルに演じる新作『オーシャンズ11』も待ち遠しくなるはず。こちらも乞うご期待!

DVD&ビデオでレッドフォードをチェック!
にリンクしています。購入することも可能です】


『ジョニー・スエード
『リック』

『傷だらけのランナー』
『カリフォルニア』

『トゥルー・ブルース』
『レジェンド・オブ・フォール 果 てしなき想い 』
『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア 』
『セブン 』
『12モンキーズ』
『スリーパーズ』
『デビル』
『セブン・イヤーズ・イン・チベット』

『ジョー・ブラックをよろしく』
『ファイト・クラブ』

『スナッチ』
『ザ・メキシカン』

ブラッド・ピット 
Brad Pitt

1963年12月18日、オクラホマ州ショーニー生まれ。TVのゲスト出演などを経て、'89年の『ハッピー・トゥギャザー』で映画デビュー。その後リドリー・スコット監督の『テルマ&ルイーズ』のエキセントリックな役が話題となり、『リバー・ランズ・スルー・イット』の主役に抜擢。以後、順調にキャリアを積んでいるハリウッドのトップ・スターだ。'95年の『12モンキーズ』ではアカデミー賞助演男優賞候補に。

【イントロダクション】 【ロバート・レッドフォード1】 【ロバート・レッドフォード2】
【ブラッド・ピット】 【監督トニー・スコット/新旧スターバトル】
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