スポーツ系ムービー

　下界から離れたい、マイナスイオンを浴びまくりたい、都会に疲れてしまった……そんな人にオススメなのが映画『ブラインドサイト ～小さな登山者たち～』。視覚障害を持つ少年少女が標高7,000メートルのヒマラヤ登山に挑戦するドキュメンタリー。「何かをやり遂げたい」「自分を変えたい」と暗闇に一歩を踏み出す子どもたちの姿には、純粋に感動するはず。その裏で彼らをサポートする大人たちの「登頂するのが目的なのか、1人でもリタイアしたら全員下山すべきか」と論争する“現実”もカメラに収められています。たとえ山頂からの景色は見えなくとも、土のにおい、風の音、空気の冷たさ、氷の感触で山を知る子どもたち。必ずしも登頂することが目的ではない登山もあるということを教えてくれる1作です。

　スリリングを味わいたい、雪山がいい……という人には映画『ファースト・ディセント』がオススメ。標高2,534メートル、傾斜角60度（ほぼ垂直！）のアラスカの山をスノーボードで滑る命知らずのプロボーダーたちのドキュメンタリー。これを観て、マウンテンライディングに挑戦するかしないかはあなた次第。

『ブラインドサイト 小さな登山者たち デラックス版』DVD発売中 / 税込3,990円 / 販売元：ジェネオン

　やっぱり夏は海でしょー！　という人にオススメなのが映画『ブルー・ブルー・ブルー』（2008年6月公開）。オーストラリア・ニューカッスルを舞台にサーフィンに明け暮れる少年たちを描いた作品で、友だちと気になる女の子も交えて砂浜でキャンプをしたり、夜は盛り上がって初キッス～なんて、観ているこちらがこっ恥ずかしくなるくらい、ザ・青春です。初体験シーンはちょっとばかり刺激が強いので、親子で観るより友だち同士で観てくださいね。有名俳優は出演していませんが、スクリーンから漂う開放感にインスパイアされて今年の夏は海デビューもいいかもしれません！　サーフィンには興味がない人でも、主人公のイケメンくんたちのナイスバディーを観るだけでも楽しい1作です。

　サーフィンとは一味違ったものがいいなぁという人には映画『Life 天国で君に逢えたら』はどうでしょう？　惜しくもこの世を去ったプロウインドサーファー飯島夏樹さんの半伝記映画。サーフボードにヨットのような帆がついたウインドサーフィンは、老若男女問わずトライできるマリンスポーツなのでおじいちゃん、お父さん、息子と3世代で楽しめるのもポイント！

　『Life 天国で君に逢えたら メモリアル・エディション』DVD発売中 / 税込6,300円 / 販売元：東宝

　泳げないから海は怖い、疲れるから山には登りたくない……そんな陸派の人にオススメなのは4月12日公開の映画『パラノイドパーク』。主人公はスケボー少年。どこへ行くにもスケートボードを持っている姿が、いかにもアメリカン。物語は、スケボー少年が誤って警備員を死なせてしまったところから始まる青春ドラマなので、そこには爽快感や開放感はないですが、不安やおびえといったメンタル面を丁寧に映し出すガス・ヴァン・サント監督。イケメン発掘の千里眼を持つサント監督が選んだ、新人俳優ゲイブ・ネヴァンスくんはスケボー大好き少年。スケボーよりも、ゲイブくんをもっと知りたい人はコチラから！

　ドラマよりもエキサイティングを求める人にはスケボーのトリックが満載の映画『ロード・オブ・ドッグタウン』がオススメ。単なる滑るだけのスケートボードを、サーフィンからインスパイアされて新たなスケボーブームを生み出した3人の少年たちの物語。主演の3人は、スケボーとサーフィンをゼロから特訓。2か月間ビッチリやれば、あそこまで乗れるようになるのかと、特典映像を観るとチャレンジ精神が沸いてくるかも！

　『ロード・オブ・ドッグタウン』DVD発売中 / 税込3,990円 / 販売元：ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント