『ある公爵夫人の生涯』スキャンダル事件簿
貴族の家に生まれ、17歳という若さでデヴォンシャー公爵の妻となったジョージアナ。世界で最も裕福な公爵の一人との結婚に胸を躍らせていた彼女でしたが、デヴォンシャー公爵は跡取り息子を産むことだけを要求してくる冷酷な人物! しかも、彼は愛人を作るばかりか、その愛人を屋敷に住まわせようとし……。18世紀ロンドン社交界の華と言われ、故ダイアナ妃の祖先としても知られる元祖セレブ、デヴォンシャー公爵夫人ことジョージアナ・スペンサーの人生は波瀾(はらん)万丈! そのスキャンダラスでドラマチックな一挙一動は、今をときめく現代セレブたちの先駆けであり、もしかしたらお手本なのかも……?
- 夫…デヴォンシャー公爵
- 実家…スペンサー家
- 性格…快活で社交的
- 好きなもの…ギャンブル、酒、チャールズ・グレイ
- 嫌いなもの…夫の愛人
- 興味のあるもの…ファッション、政治、真実の愛
- 目標…後継者の男子を産むこと!
ファッションアイコン&ギャンブル夜遊び好き編~パリス・ヒルトン~
自らデザインした最先端のファッションで社交界の話題を独占するだけでなく、ギャンブル好きで社交的な性格から“パーティーガール”としてもてはやされたジョージアナ。おしゃれ好きの夜遊び上等セレブといえば、パリス・ヒルトン!ハイブランドのドレスに身を包み、あらゆるパーティーに顔を出すパリスのライフスタイルは、ジョージアナに通ずるものがあります。
しかも、「ラスベガス大好き!」と声高に宣言し、友人たちと一緒に夜通しラスベガスでギャンブルに興じちゃうところも、賭けごとが大好きなジョージアナと一緒。社交的なパーティーガールは、いつの時代も皆の愛されキャラ(!?)なのかもしれません。
政治的発言&行動編~アンジェリーナ・ジョリー~
貴族の女性は健康な男子を産み、貞淑な妻として、母として振る舞うことだけが求められた時代。聡明(そうめい)で勉強熱心なジョージアナは女性でありながら政治の世界に興味を持ち、やがて愛を育むようになる政治家チャールズ・グレイをサポートしたりもします。政治や社会問題に興味津々のセレブといえば、もちろんアンジェリーナ・ジョリー!
国連親善大使として途上国の子どもたちに救いの手を差し伸べたり、災害に見舞われた地域を支援したりする彼女の献身的な姿はまさにジョージアナ級。来日時に拉致問題への関心を示すなど、政治的発言を恐れないパワフルウーマンぶりも、ジョージアナの影響だったりして!?
不倫話&夫との泥沼話編~マドンナ~
完ぺきな公爵夫人としてロンドン中の人間に愛されながら、冷えた結婚生活に絶望していたジョージアナ。揚げ句の果てに、夫の愛人と一緒に暮らす屈辱の生活を強いられた彼女はブチ切れ、本当に愛する男性と不倫関係に!この仮面夫婦&ドロドロぶりが、映画監督ガイ・リッチーと決別したばかりのマドンナをほうふつとさせます。長らく仮面夫婦疑惑を否定してきたものの、ついには不倫発覚! そして泥沼離婚!! の道をたどったマドンナ。
本当に愛する男性は不倫相手のA・ロッドことアレックス・ロドリゲス……ではなかったようですが、ガイ監督と互いをののしり合っての離婚ぶりは、冷え切ったデヴォンシャー家の日常を見せられているかのよう。いつの時代だって、女は愛に正直に生きていたいのです!
まさに瓜二つ~故ダイアナ妃の真実編~
若くしてイギリスのチャールズ皇太子に嫁いだダイアナ妃は、輝くばかりの美ぼうと優しいほほ笑みで世界中を魅了しました。また、多くの著名人との親交も深く社交的だったことでも知られています。
その一方で、地雷撲滅運動やエイズ、 赤十字の活動にも熱心で、皇太子妃にふさわしい人格者でもありました。しかし、結婚当初から不仲説は絶えず、夫の愛人発覚、自身の不倫報道、皇室としては異例の離婚騒動など、スキャンダルだらけの人生を送りました。
その人生はまさにジョージアナそのもの!なぜ二人はこんなにも似ているのか? それもそのはず、ダイアナ妃の結婚前の名前はダイアナ・スペンサー。そしてジョージアナの結婚前の名前はジョージアナ・スペンサー。そう、ジョージアナはダイアナ直系の祖先だったのです! 運命としか言いようがないきずなで結ばれた二人。やはり、血は争えません……。