「ゲーム・オブ・スローンズ」特集2弾:子どもは立ち入り禁止!禁断の七王国へいざ入国~愛憎渦巻く戦慄のパワーゲーム~
七つの王家が権力の座をめぐり、大陸ウェスタロスで繰り広げる熾烈(しれつ)なパワーゲーム。愛と憎しみ、忠誠と裏切り、陰謀と策略などが複雑に絡み合ったその人間関係は、味方同士の殺し合いから近親相姦(そうかん)に至るまで、まさになんでもアリの無法状態。人間のあらゆる欲望が渦巻く恐ろしい世界なのだ。そこで、今回は各王家の特徴や主要キャラの人物像を詳しく紹介しつつ、世にも魅惑的な七王国の恐ろしくもスリリングな人間模様をひもといてみたい。「鉄の玉座」を巡って壮絶な覇権争いが始まる!
数千年にわたって大陸の北部を支配する、ウェスタロスで最も古い家系の一つ。今もなお古代の神を深く信仰しており、一族の伝統やしきたりに誇りを持っている。厳しい自然環境の中を生き抜いてきたことから、スターク家の人々は概して質実剛健で忍耐強い。身内の結束も極めて固く、貧しい庶民からも慕われている。七王国の中で最も崇高な精神を持つ一族だといえるが、それゆえさまざまな悲劇や災難に見舞われる。
スターク家の主。狂王エイリスに父と兄を殺されたことから、妹リアナの婚約者であった親友ロバート・バラシオンと共にターガリエン家を倒した。名誉とおきてを重んじる厳格な性質だが、その一方で身分の違いに関係なく誰に対しても公明正大。良き夫であり良き父親でもある。だが、まじめ過ぎてソンすることも多い。
タリー家から嫁いできた。夫や子どもたちを深く愛しており、家族を守るためならいかなる危険もいとわない。ある意味、夫よりも肝が据わっている。
父親の誠実さと母親のたくましさを受け継いだ聡明な若者で、後継者としての責任感も強い。孤立しがちなジョンのことも気に掛けている。
質素な暮らしに飽き飽きしており、バラシオン家の長男との政略結婚を待ち焦がれる世間知らずのお嬢様。玉のこしをバカにする妹とケンカが絶えない。
兄弟の中で一人だけ腹違いであることから肩身の狭い思いをしている。剣の腕はピカイチ。どことなく陰のある雰囲気が母性本能をくすぐる?
七つの王家の中で最も新しい一族。祖先がターガリエン家の血を引くとも伝えられる。狂王エイリスの息子レイガーがロバートの婚約者リアナを誘拐したことをきっかけに、スターク家らと同盟を組んで蜂起。ターガリエン家を倒して王座を奪った。
ウェスタロスを統治する七王国の王。亡き婚約者リアナを忘れられず、その兄エダードとは無二の親友。かつては勇猛果敢な戦士だったが、妻サーセイとの愛のない結婚生活のせいで女と酒に溺れる。他人には厳しいくせに自分には甘いところも。
ラニスター家出身。野心的な策略家で、息子ジョフリーを権力の座に就けるためなら手段を選ばない。弟ジェイミーとの情事をある人物に目撃され……。
七王国の王位継承第一候補者。母に甘やかされて育ち、わがままで傲慢(ごうまん)。臆病な割に短気で、体が貧弱なことからひきょうな手段を使う。
領内に金や銀の鉱山を持つことから、ウェスタロスで最も裕福かつ強い影響力を持つ家系。覇権争いでうまく立ち回ることにたけており、各王家がターガリエン家に反乱を起こした際も、戦いの勝敗が見えるまでは立場を明確にしなかった。
ラニスター家の末っ子。小柄な外見から子鬼(インプ)と呼ばれている。父親からは疎まれがちだが、頭脳明晰(めいせき)で策略にたけている。普段は酒と女遊びで放蕩(ほうとう)ざんまいの生活を送っており、憎まれ口ばかりたたく毒舌家だが、情に厚い面も。ピンチ時には驚くべきしぶとさを見せる。
双子の姉サーセイとは一心同体で、彼女の策略にも加担。狂王エイリスを背後から殺したために「王殺し」と呼ばれている。冷酷な性格だが、兄弟仲はいい。
ドラゴンの血を引くといわれる一族。大陸の東方から渡来してウェスタロスを征服し、300年近くにわたって王位を守ってきた。しかし、狂王エイリスが反乱軍によって倒されたため、逃亡した次男ヴィセーリスらが王座の奪還を狙っている。
ターガリエン家の王女。横暴な兄ヴィセーリスから虐げられ続け、揚げ句の果てに野蛮な騎馬民族ドスラク人の王カールと政略結婚させられる。ところが、異国で女としての本能が覚醒したのか夫の攻略法を見いだし、運気が変わる。脱ぎっぷりの良さも魅力。
他力本願でプライドばかり高い。自らが唯一の正当な王位継承者だと考えているが、妹を甘く見過ぎていたため身を滅ぼすことに。
騎馬民族ドスラク人の王。ヴィセーリスに軍隊を提供する代わりにデナーリスを妻にする。無口だが屈強。美しい妻に骨抜きにされ、夫婦仲は円満。
かつてウェスタロスの大部分を支配したアンダル貴族の血を引く家系。当主ジョンはロバート王の右腕だったが、謎の死を遂げる。その妻ライサはキャトリン・スタークの妹。
鉄諸島を支配する名門一族。かつてバラシオン家に対して謀反を企てて失敗したことから、世継ぎである末っ子シオンを人質としてスターク家に取られることに。
土地の豊かなリヴァーラン一帯を支配する一族だが、高齢の当主ホスターは病気がち。スターク家のキャトリンとアリン家のライサの実家でもある。