連載終了から20年近くたつ今でも人気の高い傑作漫画を、山崎貴監督&古沢良太脚本で映画化する『寄生獣 PART 1』も注目だ。右腕に寄生したパラサイトと奇妙な共生関係を築く主人公の高校生を染谷将太が演じる他、橋本愛、深津絵里らが共演。昨年まで映画化権を保持していたハリウッドでも実現できなかった企画だが、日本映画界の底力を見せつける作品となってほしい。なお、後編の『寄生獣 PART 2』は2015年公開予定。
巨大ロボットの実写映画がようやく日本で実現
約25年前から漫画やアニメなどで展開されてきた「機動警察パトレイバー」を初めて実写化する『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』にも注目したい。長編映画版の公開は2015年になるが、今年の4月からドラマ版のようなエピソードを全7章に分けて映画館で順次公開していくプロジェクトとなっている。物語は新世代が活躍するオリジナルストーリーだが、総製作費20億円を投じ、長年シリーズに関わってきた押井守が総監督を務めている。数千万円を掛けて、全長8メートルの実物大パトレイバー(警視庁のパトロール用ロボット)も2体製作する力の入れようで、以前に企画されながらも実現できなかった実写化が、ようやく現実のものとなった。