今年の話題作は?2016年の注目作をチェック!
今週のクローズアップ
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『007 スペクター』『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』など、大作シリーズの新作公開が相次いだ昨年。今年も多くの映画が公開を控えていますが、その中でも注目の話題作を紹介します。(編集部・吉田唯)
【邦画編】
『さらば あぶない刑事』
舘ひろしと柴田恭兵演じる刑事コンビの活躍を描く大ヒット刑事ドラマ「あぶない刑事」シリーズの完結編。定年を5日後に控えたタカ(舘)とユージ(柴田)が、日本進出をもくろむ中南米マフィアを相手に壮絶な戦いを繰り広げる。舘、柴田だけでなく、浅野温子、仲村トオル、木の実ナナといったオリジナルメンバーが再び集結し、ゲストとして出演した菜々緒、吉川晃司といった豪華なキャストとの化学反応で魅せる。名コンビの最後の雄姿とグッとくるエンドロールは必見。
映画『さらば あぶない刑事』は1月30日より全国公開 →作品情報
『シン・ゴジラ』
『エヴァンゲリオン』シリーズなどの庵野秀明が総監督、樋口真嗣が監督と特技監督を務める『ゴジラ』シリーズ最新作。不動の人気を誇る日本版ゴジラが12年ぶりに復活し、世界中で大ヒットを記録したハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』(2014年)の108メートルを上回る、史上最大スケールとなる118.5メートルのゴジラが姿を現す。今年の邦画で最も注目されている一作といっても過言でない本作に出演するのは、長谷川博己、竹野内豊、石原さとみという豪華キャスト。詳細はいまだベールに包まれており、今後の情報が待たれる。
『劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』
高橋和希による人気漫画「遊☆戯☆王」のその後をオリジナルストーリーで描く劇場版アニメーション。主人公の武藤遊戯と最大のライバル・海馬瀬人の声優として風間俊介&津田健次郎の名コンビが復活しただけでなく、脚本、キャラクターデザイン、製作総指揮を原作者の高橋が担当するという豪華な布陣が実現。昨年発売された前売券は販売2日間の売り上げにおいて配給会社の東映史上最高となる枚数を記録しており、今年のアニメ映画市場を賑わすこと間違いなしの一作。
映画『劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』は4月23日全国公開 →作品情報
『植物図鑑』
「図書館戦争」シリーズなどで知られる有川浩のベストセラー小説を実写映画化。何のとりえもない普通のOL・さやかが家の前で倒れていた青年・樹と出会い、成り行きで風変わりな同居生活を続けるうちに心を通わせていくさまを描く。キャストには、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE の岩田剛典と『バンクーバーの朝日』などの高畑充希。例年少女漫画が原作の映画がヒットを飛ばす中で、“胸キュン”映画として若い女性を中心に熱い支持を受けそうだ。
『君の名は。』
『秒速5センチメートル』など繊細な風景描写や世界観で国内外から高い評価を受ける新海誠監督の3年ぶりの劇場映画。田舎町に暮らす女子高校生の三葉と東京に住む男子高校生の瀧という見知らぬ者同士の二人が、奇妙な夢を通じて導かれていく姿を追う。瀧の声を担当するのは『ハウルの動く城』『サマーウォーズ』など名だたるアニメ作品に参加してきた神木隆之介、三葉役には周防正行監督作『舞妓はレディ』などの上白石萌音が抜擢された。宮崎駿、細田守ら名監督たちの作品を上映してきた東宝の夏のアニメ興行枠とあって、その結果にも注目したい。
『秘密 THE TOP SECRET』
生田斗真主演で映像化不可能といわれていた清水玲子の人気漫画を実写映画化。死んだ人間の脳から過去の記憶を映像化できる「MRIスキャナー」を捜査に導入した“第九”こと科学警察研究所法医第九研究室の面々が、難事件に立ち向かうさまを描いたミステリー。岡田将生、松坂桃李、栗山千明、リリー・フランキー、椎名桔平、大森南朋ら豪華な出演者を迎え、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が紡ぎ出す衝撃的な事件に息をのむ。
映画『秘密 THE TOP SECRET』は8月より全国公開 →作品情報
『デスノート 2016』
昨年日本テレビ系で連続ドラマも放送された人気漫画「DEATH NOTE」。2006年に公開された実写映画『DEATH NOTE デスノート』の10年ぶりの正統な続編として「人間界で同時に存在していいデスノートは6冊まで」という原作にあるルールを基にした本作は、世界的なサイバーテロが頻発する超高度情報化社会となった2016年を舞台に、前作の夜神月(藤原竜也)とL(松山ケンイチ)のDNAを受け継いだ新たなるカリスマのデスノートをめぐる戦いを描き出す。メガホンを取ったのは『GANTZ』や『図書館戦争』シリーズの佐藤信介監督。キャストなど詳細は明らかになっておらず、続報に期待が高まる。
映画『デスノート 2016』は今秋、公開 →作品情報
『海賊とよばれた男』
第10回本屋大賞を受賞した百田尚樹のベストセラー小説を『永遠の0』の山崎貴監督&岡田准一のタッグで実写映画化。明治~昭和の激動の時代に数多くの困難にもめげず、石油事業に尽力した主人公・国岡鐵造の生きざまを描く。さらに、吉岡秀隆、染谷将太、小林薫、鈴木亮平、野間口徹、ピエール瀧、綾瀬はるか、堤真一、光石研、近藤正臣、國村隼という豪華キャストが集結。ヒットメーカーとして知られる山崎監督の最新作とあって、興行成績だけでなく、賞レースの行方にも期待できそうだ。