今年の話題作は?2016年の注目作をチェック!(2/2)
今週のクローズアップ
【洋画編】
『キャロル』
「太陽がいっぱい」などの作家パトリシア・ハイスミスの小説を基に、1952年のニューヨークで繰り広げられる女性同士のラブロマンスを『エデンより彼方に』『アイム・ノット・ゼア』などのトッド・ヘインズ監督が描いた本作。同性ながらも強く惹かれあう女性たちを演じたケイト・ブランシェット&ルーニー・マーラのコンビは、アカデミー賞主演&助演女優賞の大本命! 2014年日本公開のウディ・アレン監督作『ブルージャスミン』での主演女優賞受賞が記憶に新しいケイトが本作でも栄光を手にすることができるのか、ルーニーは初オスカー受賞となるかに注目だ。
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
DCコミックスの二大ヒーローであるバットマンとスーパーマンがスクリーンで初共演。さらにヒーローである彼らが敵対するという衝撃的な内容が繰り広げられる。すでに公開されている映像では、スーパーマンがバットマンのマスクを剥ぎ取るシーンも。二人はなぜぶつかり合うのか? その壮絶な戦いの行方に期待が膨らむ。また、同じくDCコミックス系列の作品としては、ジョーカーら人気悪役が集結し、危険な任務に挑む部隊“スーサイド・スクワッド”として悪と戦う『スーサイド・スクワッド』も今年日本公開。
映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』は3月25日より全国公開 →作品情報
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
DCコミックス作品だけでなく、マーベルコミックス作品でもヒーローが対峙! 本作では、これまで数々の人類の危機を救ってきたアベンジャーズの一員であるアイアンマンとキャプテン・アメリカの激突という“禁断の戦い”を描く。彼らの友情は引き裂かれてしまうのか? 二人が対峙するとき、ほかのヒーローたちは? アクションだけでなく人間ドラマも見どころだ。また、マーベルコミックスの破天荒ヒーローを主人公に据えた『デッドプール』も今年日本公開で、多くのヒーロー映画が待機する豊作な年となりそうだ。
映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は4月29日より全国公開 →作品情報
『ズートピア』
ディズニー・アニメーション最新作の舞台は、動物たちが住む高度な文明社会。ヒロインは幼い頃から警察官を夢見てきたウサギのジュディ。ニンジン作りに従事するのがウサギの人生で、サイやゾウのような大きくてタフな動物だけが警察官になれるとされていた社会で、夢のために田舎から大都会「ズートピア」にやってきた彼女は、夢を忘れてしまっていたキツネの詐欺師ニックと共にズートピアに隠された事件を追うことに……。ヒットメーカーとして知られるジョン・ラセターが製作総指揮、監督に『塔の上のラプンツェル』のバイロン・ハワードと『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーアがそろった、豪華スタッフが紡ぎ出す動物たちの世界にワクワクすること間違いなしだ。なお、本作より一足早い3月12日にはディズニー/ピクサーが手掛けた『アーロと少年』、その後7月には映画『ファインディング・ニモ』の続編『ファインディング・ドリー(原題) / Finding Dory』が公開予定とあってこちらもチェックしたい。
『スポットライト 世紀のスクープ』
ロサンゼルス映画批評家協会賞、ボストン映画批評家協会賞、ワシントンD.C.映画批評家協会賞などの賞レースを席巻し、アカデミー賞作品賞の有力候補と目される本作は、アメリカの新聞「The Boston Globe」の記者たちが、カトリック教会の神父たちによる児童性的虐待という恐るべき真実を暴いた実話を基にした社会派ドラマ。『アベンジャーズ』のマーク・ラファロ、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のマイケル・キートンらが記者にふんし、『扉をたたく人』(監督・脚本)や『カールじいさんの空飛ぶ家』(原案)などを手掛けたトム・マッカーシーが監督を務めた。昨年賞レースをにぎわせた『バードマン』や『セッション』のように、超大作以外の作品にも光を当てるきっかけとなる一作。
映画『スポットライト 世紀のスクープ』は4月よりTOHOシネマズみゆき座ほかにて全国公開 →作品情報
『スター・トレック ビヨンド』
人気SFシリーズ最新作として、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のJ・J・エイブラムスが製作を務め、『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リン監督がメガホンを取った本作。すでに公開されている映像では、謎の物体との衝突によりある惑星に墜落したエンタープライズ号の危機も明らかに。新キャラクターとして白い顔に黒い模様の入った謎の女性も登場しており、エンタープライズ号のクルーたちとどのような関係となるのか気になるところ。
映画『スター・トレック ビヨンド』は今夏、全国公開 →作品情報
『X-MEN:アポカリプス(原題) / X-Men: Apocalypse』
大ヒットシリーズ『X-MEN』の最新作。ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、ジェニファー・ローレンスらが再び出演し、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で戦闘機「X-ウイング」のパイロット、ポー・ダメロンを演じたオスカー・アイザックが、史上最強のミュータントであるアポカリプスにふんする。監督はブライアン・シンガーが前作から続投。全米公開は5月27日予定。
映画『X-MEN:アポカリプス(原題) / X-Men: Apocalypse』は今夏、全国公開
『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』
大ヒットSF映画『インデペンデンス・デイ』の20年ぶりの続編。人類がエイリアンを撃退した前作から20年後の世界に舞台を移し、エイリアンのテクノロジーを利用して一丸となって地球防衛計画を進めてきた人類が、より高度な力をつけて再び襲い掛かるエイリアンに立ち向かう姿を追う。前作でウィル・スミスが演じた主人公のヒラー大尉は戦闘機の試運転中の原因不明の誤作動で死亡し、残念ながら続編に登場しないが、リアム・ヘムズワースふんする戦闘機パイロットの新キャラクター・ジェイクに主人公をバトンタッチし、再び人類滅亡の危機を回避すべく奮闘する。
映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は今夏、全国公開 →作品情報
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
『ハリー・ポッター』シリーズの5年ぶりとなる新作。シリーズ1作目から約70年前のニューヨークを舞台に、ハリー・ポッターたちがホグワーツ魔法学校で使っていた教科書「幻の動物とその生息地」を編纂した魔法学者ニュート・スキャマンダーが、スーツケースに入れておいた魔法動物が逃げ出したことをきっかけに米国魔法界に追われるさまを活写する。ニュートにふんするのは、『博士と彼女のセオリー』のオスカー俳優エディ・レッドメイン。まだ謎に包まれた部分も多い本作だが、『ハリー・ポッター』シリーズの新たな幕開けに視線が集まりそうだ。
映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は2016年冬全国公開 →作品情報
【番外編】
「全米公開日は決まっているけれど、日本公開はいつ?」そんな作品の中にも、話題作はたくさん。なかでも全世界待望の超大作を紹介します!
『ローグ・ワン:ア・スター・ウォーズ・ストーリー(原題) / Rogue One: A Star Wars Story』
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で新たな三部作の幕を開けた『スター・ウォーズ』シリーズの新作スピンオフ映画。『GODZILLA ゴジラ』のギャレス・エドワーズ監督がメガホンを取る本作。そのストーリーはエピソード3とエピソード4の間に位置づけられ、帝国軍の宇宙要塞デス・スターを奪うために集結した反乱軍の戦いを描き出す。『博士と彼女のセオリー』のフェリシティ・ジョーンズ、『天国の口、終りの楽園。』のディエゴ・ルナ、『007/カジノ・ロワイヤル』のマッツ・ミケルセン、『イップ・マン』シリーズのドニー・イェンらが出演する。全米公開は12月16日予定。
『ゴーストバスターズ(原題) / Ghostbusters』
大ヒットシリーズをリブートする女性版『ゴーストバスターズ』。『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』のクリステン・ウィグ、『テッド2』のケイト・マッキノン、『ブライズメイズ~』のメリッサ・マッカーシー、『トップ・ファイブ』のレスリー・ジョーンズというコメディエンヌとして活躍する4人が、おのおのの専門分野を持つゴーストバスターズのメンバーにふんする。さらに、ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソン、シガーニー・ウィーヴァーらオリジナルキャストのカメオ出演も決定しており、ファン心をくすぐる要素が満載。全米公開は7月15日予定。