『シビル・ウォー』公開間近!「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」徹底解剖!(2/2)
今週のクローズアップ
MCUの今後編
現在、タイトルが決定している今後の作品は以下の通り。
【フェーズ3】
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(4月29日全国公開)
『ドクター・ストレンジ(原題) / Doctor Strange』(12月全国公開予定)
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2(原題)/ Guardians of the Galaxy Vol. 2』(2017年5月5日全米公開)
『スパイダーマン:ホームカミング(原題) / Spider-Man: Homecoming』(2017年7月7日全米公開、ソニーと共同製作)
『ソー:ラグナロク(原題) / Thor: Ragnarok』(2017年11月3日全米公開)
『ブラックパンサー(原題) / Black Panther』(2018年2月16日全米公開)
『アベンジャーズ:インフィニティー・ウォー・パート1(原題) / Avengers: Infinity War -Part1』(2018年5月4日全米公開)
『アントマン・アンド・ザ・ワスプ(原題) / Ant-Man and the Wasp』(2018年7月6日全米公開)
『キャプテン・マーベル(原題) / Captain Marvel』(2019年3月8日全米公開)
『アベンジャーズ:インフィニティー・ウォー・パート2(原題) / Avengers: Infinity War -Part2』(2019年5月3日全米公開)
『インヒューマンズ(原題) / Inhumans』(2019年7月12日全米公開)
ここで紹介したいのがフェーズ3で登場する新マーベルヒーローたち。
『ドクター・ストレンジ(原題)』
ドクター・ストレンジを演じるのは、人気俳優ベネディクト・カンバーバッチ。不慮の事故に遭い、医学の道を閉ざされてしまった天才外科医のドクター・ストレンジが、魔術を習得し、ヒーローとして悪と闘う姿を描きます。悪役に“デンマークの至宝”という異名を持つマッツ・ミケルセン、そのほかにもキウェテル・イジョフォー(『それでも夜は明ける』)、ティルダ・スウィントン(『ナルニア国物語』シリーズ)、レイチェル・マクアダムス(『きみに読む物語』)、マイケル・スタールバーグ(『スティーブ・ジョブズ』)とハリウッド第一線で活躍している俳優陣が集結。どちらかというと「SHERLOCK(シャーロック)」などで冷静沈着なイメージの強いカンバーバッチが、どこまで熱いアクションを繰り広げてくれるのかに期待が高まります。
『ブラックパンサー(原題)』
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にも登場することが明らかになっているブラックパンサー。単体映画でスタートを切らない初めてのマーベルヒーローです。そんなブラックパンサーにふんするのは、『42~世界を変えた男~』『ドラフト・デイ』のチャドウィック・ボーズマン。アフリカの小国ワカンダの国王ティチャラが、ブラックパンサーとして活躍する姿を描く。ティチャラ/ブラックパンサーは、国での責務を果たしながら、人並みはずれた身体能力の高さを利用して、アベンジャーズの一員としても戦います。
『キャプテン・マーベル(原題)』
スーパーヒロインであるキャプテン・マーベルことミズ・マーベル(キャロル・ダンバース)は、マーベル初の女性単独主人公映画になります。原作での設定が少々ややこしいのですが、キャロル・ダンバースはもともと、キャプテン・マーベル(マー・ベル)という男性ヒーローの恋人でした。ある事故がきっかけで彼女にも彼の力が宿ります。そしてミズ・マーベルとして活躍することになり、恋人キャプテン・マーベルと、彼の息子で同じ名前を受け継いだキャプテン・マーベルが亡くなったことなどを受けて、その名を踏襲することに。こうして女性のキャプテン・マーベルが誕生するわけです。(紛らわしいことにDCコミックにもキャプテン・マーベルというキャラクターがいますが……全くの別人です)映画版での詳細はベールに包まれています。
『インヒューマンズ(原題)』
インヒューマンズは超人的な能力を持つ種族。原作では、何億年も昔にクリー族(宇宙列強種族のひとつ。ちなみに『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のロナンがクリー族)によって誕生した存在で、インヒューマンズは成人を迎えると「テリジェンミスト」と呼ばれる突然変異原を浴び、超人的な能力を手にします。各個人によってその能力も違うそうで、X-MENのミュータントに近いと言えるかもしれません。また、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でグルートの声を担当した俳優ヴィン・ディーゼルがインヒューマンズの代表ブラックボルト役を務めるのではとうわさされており、本人も海外メディアのインタビューで幾度となく好意的なコメントを残しています。ドラマ「エージェント・オブ・シールド」で、すでにインヒューマンズの存在が明かされています。
MCUに対して、白人男性を主役にしすぎとの批判も一部あがっていますが、今後の作品ではアフリカ系アメリカ人(ブラックパンサー)や女性(キャプテン・マーベル)が主演を務めるということからわかるように、昨今ハリウッドで問題になっている多様性の欠如にもMCUは取り組んでいくようですね。これからも拡大を続けていくMCUからしばらく目が離せそうにありません!