ヒマな私の“審査員”体験記。「スターチャンネル映画予告編大賞」!
提供:star-ch
忙しい日々をお過ごしのみなさま、おつかれさまです。おかげさまで時間があり余っているので、スターチャンネルという会社が主催している「スターチャンネル映画予告編大賞」の“審査員”を勝手に務めてみました。映画本編ではなく、予告編の大賞を決めようという攻めた賞レース。なかなかの良作がエントリーしていて、WEB投票と審査員の審議によってグランプリ、映画ファン賞などを決めます。そして3月末にはキラキラ輝く表参道ヒルズで授賞式が催されます。審査委員長は実写版『るろうに剣心』の製作総指揮を務めたウィリアム・アイアトンで、映画字幕翻訳家の戸田奈津子も審査員として参加。そんな人たちと同じ(!?)審査員として肩を並べるチャンスがあるのなら、勝手に並べるしかないでしょう。
そんなわけで、もてあましている時間を審査の時間に使おうと思いつき、「スターチャンネル映画予告編大賞」の投票に参加しました。「最も映画が観たくなる映画予告編」を選出する賞に参加した予告編の数はなんと50本! 時間にすると85分を超えています! 衝撃!
“審査員”を名乗るからには全部観る! という使命感に駆られ、各映画の権利元ごとに分けて観るという「謎の方法」を生み出したのでここで紹介します。時間が余ったので「謎の画像」と「謎の豆知識」もつけました。紹介する順番は公平性を保つためにくじ引きです。くじ引きも自分で作って自分で引きました。自分のための手作りくじ引き=プライスレス。
じゃあ、いきますよー
<ファントム・フィルム>
『キャロル』『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』がエントリー。ファントムといえばB'zの大ヒット曲「LOVE PHANTOM」。1995年10月に発売されたカラオケの定番ソングのカップリング曲は「FUSHIDARA 100%」でした。また、『スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス』にも「ファントム」という言葉が含まれていますが、「ファントム・メナス」は直訳すると「見えざる脅威」を意味します。
<ポニーキャニオン>
参加している企業の中でも屈指の可愛さの名前を誇るポニーキャニオンからは『イット・フォローズ』『はじまりはヒップホップ』『ブルーに生まれついて』の3本。それぞれの予告編の長さは1分37秒、1分56秒、2分。予告編の秒数って決まりがないんだという小さな発見。東京都渋谷区には代々木ポニー公園(略称:ポニ公)があり、都会のど真ん中でポニーと触れ合うことができます。
<キノフィルムズ>
『ニュースの真相』『セルフレス/覚醒した記憶』『ヒトラーの忘れもの』が参加。「キノ」って? と思っていませんか? キノフィルムズは「豊かな生活と文化の調和」を企業理念に掲げる「総合生活企業」木下グループのグループ会社なのです(木下工務店と同じグループ)。そして大阪と和歌山をつなぐ阪和自動車道には紀ノ川サービスエリアがあり、そこではオリジナルスイーツ「紀ノ川恵みロールケーキ」が販売されています。スタジオジブリ作品は美味しそうな食べ物が劇中で数多く描かれていますが、『思い出のマーニー』には、同作のWヒロインの杏奈と謎の金髪少女・マーニーがキノコ採りに行くシーンがあります。
<東北新社>
『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』『栄光のランナー/1936ベルリン』『五日物語-3つの王国と3人の女』で勝負。東北ではなく港区赤坂に本社がある東北新社。麻雀で「東」「北」だけでなく「南」「西」と書かれた牌をそれぞれ3つ集めてあがることができれば「ダイスーシー」という役になります。これは漢字では「大四喜」と書き「大寿司」とは書かないのですが、“北欧の至宝”ともいわれるデンマーク人俳優マッツ・ミケルセンは、かつてインタビューで「1日1回お寿司を食べる」と語るほど「大の寿司」好きです。
<松竹>
『VR ミッション:25』『コロニア』『ラスト・ウィッチ・ハンター』が選ばれました。『ラスト・ウィッチ・ハンター』は「スターチャンネル映画予告編大賞」に参加している予告編の中では最も短く47秒と1分を切っています。47秒といえば水泳の100メートル自由形の世界記録は46.91秒。ブラジルのセザール・シエロフィリョ選手が2009年に記録しています。
<クロック・ワークス>
一見、「Clock Works」と表記されそうな「KLOCKWORX」からは、『ザ・ガンマン』『ハングリー・ハーツ』『フラワーショウ!』。『ザ・ガンマン』はアメリカ、スペイン、イギリス、フランスの合作。『ハングリー・ハーツ』はイタリア、『フラワーショウ!』はアイルランドが製作国です。それぞれの国を漢字一文字で表記するとアメリカは米、スペインは西、イギリスは英、フランスは仏、イタリアは伊、アイルランドは愛となる(外務省のホームページ参照)。
<東和ピクチャーズ>
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『スター・トレック BEYOND』『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』が参戦。実はこの3作品はすべてパラマウント・ピクチャーズの作品。パラマウント・ピクチャーズはアドルフ・ズーカーによって1912年に設立され、100年以上も映画を生み出し続けています。同社が初めて手がけたのは『エリザベス女王』という映画でした。
<ロングライド>
『スポットライト 世紀のスクープ』という2016年のアカデミー賞作品賞の受賞作で1点勝負。ロングライドは自転車による長距離走行を意味する和製英語でもありますが、日本最長ライドをうたう「下北半島ロングライド」は青森県の北東部にある下北半島で行われており、最長コースの長さはなんと310キロメートル。160キロメートル以上の走行経験がある人限定で参加することができます。
<アルバトロス・フィルム>
こちらからは『ラスト・タンゴ』『孤独のススメ』『世界の果てまでヒャッハー!』の3作がきました。アルバトロスは、日本ではアホウドリと呼ばれている海鳥の英名ですが、公益財団法人「日本野鳥の会」のホームページによるとアホウドリの中にはクロアシアホウドリ、コアホウドリと呼ばれるものもいて、小笠原諸島の最北にある聟島(むこじま)列島の中の無人島・聟島で繁殖を行っています。
<ワーナー ブラザース ジャパン>
『スーサイド・スクワッド』『ハドソン川の奇跡』『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のメジャー映画3本で「スターチャンネル映画予告編大賞」に殴り込み。Googleで「ブラザーズ」と検索すると一番上には東京都・人形町にあるハンバーガーレストラン「BROZERS’」が出てきました。店名の由来は兄弟で始めたからで、「Z」には「最後までやり通す」という誓いが込められているそうです。
<KADOKAWA>
『ボーダーライン』『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years』『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』。単なる偶然かもしれませんが、3本とも濁点がついた片仮名でタイトルがはじまっています。濁点の「濁」は濁酒(どぶろく)という言葉にも使われています。お笑い芸人・どぶろっくのギターを持っている方・森慎太郎の特技はコーラスと油絵で、ギターを持っていない江口直人の特技は恋だと公式サイトで紹介しています。
<博報堂DYミュージック&ピクチャーズ>
『エンド・オブ・キングダム』『メカニック:ワールドミッション』『マイ・ベスト・フレンド』というゴリゴリのアクション2本とヒューマンドラマの組み合わせ。ゴリゴリといえばシルヴェスター・スタローン先輩ですが、先輩と現在の妻ジェニファー・フレイヴィンの間にはソフィア、システィーン、スカーレットの3姉妹がおり、美人3姉妹として有名。昨年11月にはゴールデン・グローブ賞のアシスタント的役割を担うミス・ゴールデン・グローブに選ばれました。
<東宝東和>
『ジェイソン・ボーン』『ペット』『リリーのすべて』という「ジェイソン・ボーンのペットがリリーのすべて」という一文ができあがりそうな3作品。リリーはジェイソン・ボーンの彼女か隣の家に住む無垢な少女っぽいですね。社名に「東」という漢字が2つ入っていますが、麻雀には「ダブトン」(ダブはダブル、トンは東を意味します)という用語があり、「親のダブトンか~」などのように使います。
<GAGA>
GAGAは『帰ってきたヒトラー』『ルーム』『ヘイトフル・エイト』をチョイス。権利元のGAGAはギャガと読みますが、今年のスーパーボールでハーフタイムショーを沸かせた世界的歌姫レディー・ガガは1986年3月28日生まれの牡羊座で現在30歳。本名は「ステファニー・ジョアン・アンジェリーナ・ ジャーマノッタ」です。ガガは初主演したテレビドラマ「アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル」で昨年のゴールデン・グローブ賞の女優賞(テレビ映画・ミニシリーズ)を受賞しています。
<20世紀フォックス>
『デッドプール』『レヴェナント:蘇えりし者』『オデッセイ』という大物3作。宮城県白石市には100匹を超えるキツネと触れ合うことができる「宮城蔵王キツネ村」という動物園があります。おなじみのキタキツネはもちろん、銀ギツネ、青ギツネ、プラチナギツネ、シャドーギツネ、十字ギツネという合計6種類のキツネたちが来園者を待っているそうです。
<日活>
日活からは『シークレット・オブ・モンスター』『世界の果てまでヒャッハー!』『聖杯たちの騎士』という候補作。日活ロマンポルノを再起動させる企画「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の一編『ジムノペディに乱れる』の演技などが認められ今年のブルーリボン賞新人賞は岡村いずみが受賞しました。岡村は慶應義塾大学出身で、「象使い(ラオス国家資格)」の資格を持っています。また、『3月のライオン』の脚本を担当した渡部亮平が監督した映画『かしこい狗は、吠えずに笑う』では、独特な存在感を放つ女子高生を怪演しています。
<ソニー ピクチャーズ エンタテインメント>
『ドント・ブリーズ』『バイオハザード:ザ・ファイナル』『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』がソニー ピクチャーズ エンタテインメントの代表。同社はソニーグループの映画・映像事業を担っているのですが、ソニーは1946年に資本金19万円従業員数約20名の会社「東京通信工業」としてスタートしました。
<アスミック・エース>
『アウトバーン』『神様メール』という他社よりは1本少なく、ロングライドよりは1本多い映画数。アスミック・エースは「株式会社アスミック」と「エース ピクチャーズ株式会社(元ヘラルド・エース)」という2つの会社が合併して「アスミック・エース エンタテインメント株式会社」となり、2012年に「アスミック・エース」となりました。2つの会社が合併した1998年には金城武と山本未來が共演した映画『不夜城 SLEEPLESS TOWN』を製作しています。
以上っ!!
繰り返しになりますが「スターチャンネル映画予告編大賞」にエントリーしている作品は以上です。いやーたくさんありますが、豆知識も増えたような気がしますね。気に入った予告編があったらコチラから投票できるのでぜひ自分の中のナンバーワン予告編を選んでみてください。そして気に入った雑学があったら今度の映画デートで「〇〇という会社といえばね……」と話を広げてみてください。(編集部・海江田宗)
特別番組「スターチャンネル映画予告編大賞 エントリー50本一挙放送」は【STAR 1 プレミアム】にて2月25日16時15分~3月5日23時00分~3月12日19時00分~【STAR 3 吹替専門】にて3月3日13時50分~放送
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