オスカーを手にするのは!?編集部が主要6部門大胆予想!(3/5)
第92回アカデミー賞
各部門の予想はコチラから!⇒ 作品賞/監督賞/主演男女優賞/助演男女優賞
<主演男優賞>
ホアキン・フェニックス『ジョーカー』 14票
体重を24キロも絞り、狂気のカリスマを演じ切ったホアキン・フェニックス。近年のオスカーでは、肉体改造や特殊メイクでの熱演が評価されている俳優が多く、今年度もガリガリで挑んだホアキンに軍配が上がりそう。(倉本拓弥)
心配なのは受賞後のスピーチの内容のみ。やせ細った狂気の熱演と笑い声で映画史に残る強烈なジョーカーを演じたホアキン・フェニックス以外ありえない。(海江田宗)
全米映画俳優組合賞を受賞したホアキン・フェニックスが初受賞でほぼ決まりか。資本主義社会の犠牲になる弱者の怒り、哀しみを表したキャラクターはまさに現代を象徴しているかのようで、アメコミの枠を超えて多くの人に届いた。(石井百合子)
対抗馬がいないのでは、と思うほどの最有力のホアキン・フェニックス。ただ、引退騒動などこれまでに世間を騒がせてきた彼の過去をアカデミーの会員がどう評価するのか気になるところだ。(梅山富美子)
『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライヴァーと迷うが、本作がDCコミックスのラインということを忘れさせるジョーカー役の憑依は見事としか言いようがない。(近藤孝一)
ジョナサン・プライス『2人のローマ教皇』 1票
誰もがホアキン・フェニックスだと思うだけに投票が割れる可能性も。米国はキリスト教信者が75%ほどで、米国人が大部分を占めるというアカデミー賞審査員において教皇をこれだけ人間味たっぷりに演じたジョナサン・プライスは高く評価されそう。(下村麻美)
<主演女優賞>
レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』 12票
伝説の女優の晩年のお騒がせぶり、そしてその裏に隠された彼女の愛すべき本質から痛みまで繊細に表現したレネー・ゼルウィガーの演技は圧倒的。賞レーススタート時から独走してきた彼女がオスカーも手にするのは確実に思える。(市川遥)
全米俳優組合賞を受賞したレネー・ゼルウィガーが有力。映画人に愛されるジュディ・ガーランドという名女優を演じた点が、まず圧倒的に優位。助演女優賞を手にしてから実に16年ぶりのノミネートで、主演女優賞初受賞となるか。(石井百合子)
アカデミー会員と多くの投票者が重なる全米映画俳優組合賞で受賞したレネー・ゼルウィガーが大本命。47歳の若さで永眠した大スター、ジュディ・ガーランドを全身全霊で演じ、米国内外から感嘆の声が上がっている。(小松芙未)
前哨戦をほぼ総なめのレネー・ゼルウィガーが大本命。シンシア・エリヴォ、シャーリーズ・セロンも実在の人物を演じたが、ハリウッドの大スター、ジュディ・ガーランドに挑み見事な演技を披露したレネーがオスカーに最も近い。(梅山富美子)
ゴールデン・グローブ賞と全米映画俳優組合賞を獲得したことで、受賞はほぼ確実。昨年レネー・ゼルウィガーと全く同じ状況だったグレン・クローズがオスカーを逃しているが、今回は強力なライバルはないためいけるはず。(入倉功一)
シンシア・エリヴォ 『ハリエット』 2票
今年のアカデミー賞はひととき批判の的となった“白すぎるオスカー”になりつつある。特に俳優賞はそれが顕著。せめて彼女だけは……と票が集中する可能性が高い。ミュージカル出身だけにスクリーンでの立ち振る舞いも他を圧倒する。(下村麻美)
ゴールデン・グローブ賞で女優賞を獲った『フェアウェル』のオークワフィナのノミネートに期待したが、残念ながら落選。ダイバーシティの欠如を避ける意味でミュージカルスターのシンシア・エリヴォに期待。(近藤孝一)
スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』 1票
ほのかに素を感じさせるキャラクターがスカーレット・ヨハンソンにぴったりハマっていた。自身の経験と共通した役のアドバンテージをいかし、彼女の初受賞に期待したい。(海江田宗)