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テリファー 聖夜の悪夢 (2024)

2024年11月29日公開 124分

失神&嘔吐者が続出した残虐ホラーの最新作『テリファー 聖夜の悪夢』の評価は?

編集者レビュー

テリファー
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テリファー 聖夜の悪夢』2024年11月29日公開

 ピエロの格好をした殺人鬼アート・ザ・クラウンが凶行を繰り広げるホラー『テリファー』シリーズの第3弾。前作での惨劇を生き延びた姉弟が、再びアート・ザ・クラウンから命を狙われる。

編集部・倉本拓弥 評価:★★★★

 全米の映画館で途中退場者が続出した残虐ホラーの最新作は、聖なるクリスマスが舞台。殺人鬼「アート・ザ・クラウン」もサンタ仕様になり、クリスマスのお祭り気分をぶち壊すかのように大殺戮を繰り広げる。クリスマスの煌びやかなオーナメントと飛び散る血しぶきのギャップが新鮮で、和やかなシーンとゴア描写の緩急も心地いい。

 残虐描写のバリエーションも前作より豊富だが、クリスマスのアイテムなどを使った本作らしい殺戮の工夫が欲しかったのがマイナスポイント。それでも、チェーンソーを振り回すシャワールームでの惨劇や、アート・ザ・クラウン役の俳優が撮影中に吐きそうになったという衝撃の拷問シーンなど、CGに頼らないゴア描写はシリーズ最高地点に到達したと言える。次の犠牲者が予想できないスリルもあり、2時間超えの長尺でも中だるみすることなく、物語に没入できる。次回作につながる伏線も張られており、早く次の展開が観たくなるはずだ。

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編集部・入倉功一 評価:★★★★

 ピュアで残虐非道な殺人ピエロ、アート・ザ・クラウンの凶行を描いてきた『テリファー』シリーズも長編3作目。大人も子供も殺しまくる容赦ない残虐ショーはさらにパワーアップ。クラウンの不死身キャラの確立や、1作目の生き残りからアートの共犯者へと覚醒するヴィクトリア、前作から登場した新ヒロインのシエナとの対決構造など、シリーズを経るごとにドラマ性。が増している。前2作のハロウィンからクリスマスに時期を移したことでマンネリ感もなく、3作目にして最も充実度の高い続編となった。

 デイミアン・レオーネ監督が敬愛する特殊メイクアップアーティスト、トム・サヴィーニのカメオ出演も嬉しく、『エルム街の悪夢』『13日の金曜日』のような新世代のホラーアイコンとしての立ち位置を確立したシリーズとして次の展開も楽しみな仕上がり。前作ほどではないが、今回もホラーとしては長尺の2時間超えとなっており、ところどころに単調さが感じられる部分は残る。

『テリファー 聖夜の悪夢』あらすじ

シエナ(ローレン・ラヴェラ)とジョナサン(エリオット・フラム)の姉弟は、ピエロ姿の殺人鬼アート・ザ・クラウンがハロウィンでにぎわう街で繰り広げた大虐殺を生き延びたものの、そのトラウマに苦しむ日々を送っていた。その一方で街の人々はクリスマスを祝う準備を進めていた。そんな中、アート・ザ・クラウンが再び現れ、街の人々を血祭りにあげていく。

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