コント55号はこれが最後…坂上二郎と萩本欽一のツーショットに大歓声!
25日、浅草公会堂で「第2回したまちコメディ映画祭in台東」のクロージング・セレモニーが行われ、コメディ栄誉賞を受賞した萩本欽一、坂上二郎が来場。萩本と坂上の2ショットは久々となり、往年の名コンビ、コント55号の復活に会場は大いに沸いていた。
「コメディ栄誉賞」は、次世代の笑いの担い手に、笑いに賭けた思いを引き継いでほしいという願いを込めて、長きにわたって活躍してきたコメディアンに送られる栄誉賞のこと。名誉ある賞を受賞した萩本は、「浅草で生まれたコント55号が、この年まで一生懸命笑いをやっていて、最後に浅草で褒められるというのはなんだかうれしいですね」と感想を述べ、「(コント55号としては)これで最後だと思います」とこの復活が最後であることを強調していた。一方、2003年に一度は脳梗塞に倒れながらも、懸命のリハビリによって復帰した坂上はこの日、とても元気そうな姿を見せていた。「最近、耳が遠くなってね」と話すなど、ほとんど言葉を発することはなかったが、終始穏やかな笑顔が印象的で、そんな坂上の何とも言えず愛くるしい雰囲気に、場内は温かい笑いに包まれていた。
しかし、マスコミ向けの写真撮影の時間が終わり、自分の役割が終わったと思った坂上は、終わりのあいさつもなく退席してしまった。どこまでもマイペースな坂上に萩本は「あれが本当の二郎さんです。テレビの本番でも舞台でも、二郎さんって終わるとすぐに帰っちゃうの」と締めて、笑いをとっていた。終始ほとんど何もしゃべらずにいたにもかかわらず、最後まで笑いをさらっていった坂上の、天性のコメディアンぶりが際立った授賞式であった。
本イベントでは、「コメディ栄誉賞」のほかに、「したまちコメディ大賞2009」の授賞式も行われ、タレントで映画監督の堀部圭亮が「リズムの良さとテンポの良さがあり、ダウンタウンの漫才を初めて見たときのような驚きがあった」と絶賛した澤田裕太郎監督の短編アニメーション映画『奴との遭遇』が大賞と観客賞のダブル受賞。賞状と賞金50万円を受け取っていた。