『GODZILLA』が首位デビュー!今年2位のオープニング興収
全米ボックスオフィス考
先週末(5月16日~18日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、日本が誇る怪獣映画のハリウッドリメイク版『GODZILLA』が興行収入9,318万8,384ドル(約93億1,883万8,400円)を稼ぎ出し、断トツの初登場1位を飾った。今年公開された作品では『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の9,502万3,721ドル(約95億237万2,100円)に続く、第2位のオープニング興収となっている。(数字は全てBox Office Mojo調べ、1ドル100円計算)
レジェンダリー・ピクチャーズ製作、ワーナー・ブラザース配給の『GODZILLA』は、『ゴジラ』(1954年)と同様にゴジラが原発をきっかけに出現し、「反核」という人間社会へのメッセージも込められているなどオリジナル版へのオマージュをちりばめた作りが批評家、映画ファンの支持を獲得。失敗作の烙印(らくいん)を押された初のハリウッドリメイク版『GODZILLA ゴジラ』(1998年、ローランド・エメリッヒ監督)の最終興収1億3,631万4,294ドル(約136億3,142万9,400円)を今週中にも超える見込みで、最終興収2億3,000万ドル(約230億円)超えも堅い。
また、今回の成功は、配給のワーナーが、同じくレジェンダリーとのタッグ作であるギレルモ・デル・トロ監督の怪獣映画『パシフィック・リム』(2013年)の失敗後、すぐさま『GODZILLA』を「怪獣映画」ではなく「ディザスター映画」として売り出したことが功を奏したとの見方もある。Deadline.comによると、レジェンダリーとワーナーはすでに『GODZILLA』の続編を企画しているとのこと。
このほか初登場となったのは、テレビドラマ「MAD MEN マッドメン」のジョン・ハム主演の野球伝記ドラマ『ミリオン・ダラー・アーム(原題) / Million Dollar Arm』。ジョン演じるスポーツエージェントが、インドの若手クリケット選手(『スラムドッグ$ミリオネア』のマドゥル・ミッタルと『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』のスラージ・シャルマ)をメジャーリーガーにしようとするストーリー。興収1,051万5,659ドル(約10億5,156万5,900円)で4位と振るわなかった。
今週末公開作品は、X-MEN総出演の『X-MEN:フューチャー&パスト』、アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア共演のロマコメ『ブレンデッド(原題) / Blended』など。(編集部・市川遥)
5月16日~18日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『GODZILLA』
2(1)『ネイバーズ(原題) / Neighbors』
3(2)『アメイジング・スパイダーマン2』
4(初)『ミリオン・ダラー・アーム(原題) / Million Dollar Arm』
5(3)『ジ・アザー・ウーマン(原題) / The Other Woman』
6(4)『ヘブン・イズ・フォー・リアル(原題) / Heaven is for Real』
7(6)『リオ2(原題) / Rio 2』
8(5)『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』
9(8)『レジェンズ・オブ・オズ: ドロシーズ・リターン(原題)/ Legends of Oz: Dorothy's Return』
10(7)『マムズ・ナイト・アウト(原題) / Moms' Night Out』